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佐久間「めめ!お前めっちゃいい席じゃん!」
目黒「佐久間くん、やっぱさっき声したと思ったんだよね。」
佐久間「当たり前じゃん!俺どこでも行くよ?」
目黒「阿部ちゃんと来たの?」
佐久間「うん!阿部ちゃん今、涼太と翔太のとこ行ってる。」
目黒「康二は?来るって言ってたよね?」
佐久間「康二2階だよ?ほらあそこ!」
目黒「あははは!めっちゃ手を振ってる」
佐久間「いわふかは明日だって!」
目黒「そうなんだ。」
やっぱみんなオタク仲間がいるんだな
スマホをいじって時間を潰していると会場が暗くなって開演前の注意事項が流れた
スマホは電源を切って、
うわー、もうすぐ始まる!
初ユキちゃん!
アナウンスが終わり、音楽が流れ始める
客席がカラフルなペンライトで明るくなった
俺のペンライトもユキちゃんカラーの白にしよう
ボタンを長押しする
だが着かない
もう一度、押してみる
やっぱり着かない
うそ、
せっかく買ったのに
ラウ「なんで?」
目黒「・・・どうした?」
ラウ「あ、着かないんです。ペンライト。」
目黒「貸して?」
ラウ「はい。」
目黒「ふふっ、これ!この白いやつ抜かないと着かないんだよ。ほら、着いた。」
ラウ「ほんとだ。ありがとうございます。」
目黒「コンサート初めて?」
ラウ「はい。」
目黒「そっか。楽しもうな。」
初めて生で見たユキちゃんは、とっても綺麗で可愛くて
本当に実在したんだな、って
夢の中にいるようなフワフワとした感動
「以上で、本公演は終了いたしました。お忘れ物がないよう、お気を付けてご退場ください。」
初めてのコンサートに感動してしばらく席から立てずにいると
目黒「お前、今日1人で来たの?」
ラウ「はい。」
目黒「俺ら、この後飯食うけど、良かったらお前も行かない?」
ラウ「っはい!!」
推しのために現場デビューをした男。
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作者名:ぽん | 作成日時:2021年11月27日 15時