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推しになった日(紫) ページ15

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俺とスミレとの出会いは



本当に運命だったと思う











大学4年の時


照と遊んで別れた後


女癖が悪くて有名な大学の後輩を駅で見かけた




「えー、いいじゃん!ご馳走するからさ!何が好き?」


「いや、私…」




遠くから見た時は彼女と一緒なのかと思ったけど、服装や髪型から俺も知っているそいつの彼女じゃなくて


騒がしい駅前で聞き取れる少しの会話からナンパをしているんだと推測した



おいおい

こんなのメンヘラ気味のお前の彼女に見つかったら刺されるぞ




女の子も困ってるみたいだし、あいつ調子のりすぎだし


邪魔してやるか!






『おう!お前なにやってんの?』



後輩の肩を叩き声をかける



「あっ、ふっかさん。お疲れ様です。」


俺の顔を見た後輩は、やべっ!って顔をしてた


そうだよな、俺お前の彼女知ってるもん







「…ふっか、さん?」






ナンパされてた女の子がボソリと俺の名前を呼ぶ



その時、初めて女の子の顔を見たんだけど




待って!


お前、こんな可愛い子をナンパしようとしたの?



無理だろ


お前の彼女の100万倍可愛いし


なんか雰囲気が普通の人じゃないっていうか


モデルさんとかかな?





『そういえば、今日大学でお前の彼女に会ったぞ〜!最近会ってくれない〜、って悩んでたから少しでもいいから会ってやれよ。俺もう何回目よ、この話されんの。』




そう言って、こいつが彼女持ちということをバラして女の子が逃げられやすいようにする




『あ、君こいつの友達?ごめんね、お話してる途中に邪魔して。俺こいつと同じ大学で。あっ、もうこんな時間?時間大丈夫?』


女の子に時間を聞くと、ちゃんと俺のアシストに気づいてくれた


「あ、帰ります。」


『何線?どっち?』


「こ、こっち。」


『あー、〇〇線ね。早くしないとこの後、激混みだよ。』



「はい、ありがとうございます。では、失礼します。」



『じゃあねぇ、気をつけて帰ってね!』



その子が立ち去るのを後輩はバツが悪そうに見ていた



ははっ!天罰だ!


お前に泣かされた女の子が何人いると思ってるんだよ


深澤さん、女の子を泣かせるやつ嫌いだもんね!




『邪魔して悪かったな!じゃあね〜!』


「…うっす。」

***→←推しに〇〇〇の男



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作者名:ぽん | 作成日時:2021年11月27日 15時

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