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「えっと……イライ、一日ですごい変貌を遂げたね…まさか私が翻弄される日が来るとは思ってもみなかったよ……」
照れ臭そうにキスをされた額をさすり、少し悪態ついた正直な感想を述べると、今度は頬に口付けをされる。
「あの時にも言っただろう。素直になるって。さ、僕の部屋に行こうか……」
そう言いながらAの腕を引き、椅子から立たせる間際、イライが耳元で囁いた言葉は甘くとろけるもの。
「今夜は暑くなるだろうから、窓を開けたままにしてみようか…」
それを意図する事は……
「もしかしたら、朝には蝶がやって来るかもしれない……
……あぁ、でもその前に……」
椅子から立たせたAの腰にするりと手をまわし、細く長い中指でゆっくりとラインをなぞる。
「……ッ！」
その優しくて官能的な触り方に背筋が粟立ち、息を飲む。
「先に僕の目の前で、夜の蝶が舞う姿を見られるんだろうね…」
Aは勘違いをしていた。
本当の予知夢はこれから起こるのだと。
彼が見せてきた青い双眸が、まるで猛禽類のようにギラついている。
果たして夢のように本当に彼より先に起きる事が出来るのだろうか…。
Aが少しの不安を抱くと、イライは安心感を与えるように、優しい声音で「大丈夫」だと告げる。
もしかしたら、彼はこの先の未来が既に視えているのかもしれない。
「大丈夫」だと言われたのだから、全て彼に任せておこう。
不安と期待が交じる胸を抑え、彼の部屋の扉がゆっくりと開かれた。
fin.
終わり
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虚無僧(こむそう)(プロフ) - HIROさん» ご感想ありがとうございます！飛される時のイライ君の声が好きです。コメント本当にありがとうございました！やる気パワーが満ちてきます＼(^o^)／ (2019年6月23日 3時) (
レス) id: bf4e788763 (このIDを非表示/違反報告)
HIRO(プロフ) - すごい好きでした……！美智子さんが怒ってくれてイライくん飛ばすとことか最高です(_.ω.)_:∵ｸﾞﾊｯ!! (2019年6月22日 20時) (レス) id: 1744d7d8f6 (このIDを非表示/違反報告)
虚無僧(こむそう)(プロフ) - はるさめさん» 御感想ありがとうございます。久々の更新になりましたが、こうしてコメントをいただけると、書いて良かったと報われます( ；∀；)ありがとうございました！ (2019年6月11日 15時) (レス) id: bf4e788763 (このIDを非表示/違反報告)
はるさめ(プロフ) - 最高でした...！最初はどうのなるのかと思ったんですがラストのイライくんめちゃめちゃカッコよかったです...。ページを進めるのが楽しみでスラスラと読めました。とても好きです。 (2019年6月11日 1時) (レス) id: 8a587298f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虚無僧(こむそう) | 作成日時：2019年6月11日 1時
