クリスマス・ラブ3 ページ33
彼に指示された駅で落ち合い
「思い当たる場所ってどこ？」
キップを買ってる彼に聞いた
「海だよ」
「海？」
「ん...彼女が子供の頃からよく行ってた海で、何かある度そこに行くって言ってた」
「そうなんだ...」
「あ、急ごう、電車が来る」
「うん」
走り出した彼に続いて改札を抜けた
目的地までは、一時間ほど掛かる
乗り込んだ電車の窓から見える景色は
繁華街を抜けると
寂しさを感じるほど暗くて
もしホントに彼女が海にいるのなら
どんなに心細いだろうと心配になった
「...大丈夫だよ(笑)」
ドアに左肩をつき私の方を向いて立つ彼が
窓の外を眺めて立つ私の髪をサラリと撫でた
「ん...」
それなら、いいんだけど...
「それより、ごめん」
「え...」
突然謝られて彼の方を向いた
「手、見せて？」
「え？手...？」
いきなりそんな事を言われて
何事かと戸惑う私の左手を
彼が優しく掴んで引き寄せた
「...フッ、やっぱり(笑)」
その手を見つめて、柔らかく微笑む彼
「...ッ」
ビクッ...！
次の瞬間とった彼の行動に
思わず身体を揺らしてしまった
・・・だって
こんなところで...
彼が...
掴んだ左手の人指し指に
唇を這わせるから...
「...消毒(笑)」
すぐそばにいる他の乗客も
彼の行動に息をのむ中
一人、イタズラっぽく笑う彼
普段、人目がある中
こんな...
いかにもバカップルみたいな事はしないのに
彼の "ごめん" の意味がわかって
彼の優しさがわかって...
胸が熱くなった
特別な夜にしたくて
一生懸命、作ったの
ありきたりな料理だけど
私なりに心を込めて...
「...フッ、泣き虫(笑)」
我慢できずに零れた涙を
彼が優しく拭ってくれた
過去に、同じ様に心を込めて作った肉じゃがを
泣きながら捨てた事があった
「あんまり泣くと、ほら...
マスカラが落ちる(笑)」
彼を好きになってよかったと
心からそう思った
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ami(プロフ) - 14Bonさん» 14Bonさん、こんにちは(*^^*)嬉しいお言葉をありがとうございます！キュンとして頂けるようなお話を描くのが目標ですのでそう言って頂けて嬉しいです！秘恋の続編も妄想MAXで頑張りますね！ (2016年12月28日 16時) (
レス) id: 6ea46f445a (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - ここあさん» ここあさん、お忙しかったんですね。体調には十分お気をつけ下さいね。チャンミンの可愛い嫉妬、拾って頂けて嬉しいです。自分だって過去に...でもそんなところが愛おしいです。次回先生の恋チャンミンもまた一緒に楽しんで下さいね。 (2016年12月28日 16時) (レス) id: 6ea46f445a (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - ゆきさん» ゆきさん、お待たせ致しました！待望のチャミ先生です！(笑)今回も皆様がキュンとなるようなチャミ先生を描けるよう頑張ります！一緒に楽しんで下さいね。 (2016年12月28日 15時) (レス) id: 6ea46f445a (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - あいらさん» あいらさん、こちらこそいつもありがとうございます(*^^*)秘恋チャンミン、アンケートでもぶっちぎりの一位だったので、ちょっとドキドキしてます。楽しいお話になればいいのですが。また一緒に楽しんで下さいね。 (2016年12月28日 15時) (レス) id: 6ea46f445a (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - sayoさん» sayoさん、ありがとうございます(*^^*)早速立ち上げましたので、これからまた一緒に楽しんで頂けたら嬉しいです！ (2016年12月28日 15時) (レス) id: 6ea46f445a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ami
| 作成日時：2016年12月7日 9時
