クリスマス・ラブ4 ページ34
「着いた...ここだ」
彼と一緒に降り立った目的の場所の最寄り駅は
そこそこ栄えた感じの田舎の駅で
海岸までは1キロもなさそうなので
歩いて行く事にした
時間は間もなく夜の8時になるところで
体の芯まで冷えそうな寒さの中
彼と繋いだ左手に
幸せを感じなから歩いた
でも...海に近付けば近付くほど
さらに寒さは厳しくなって
「ズズッ...」
終いには鼻水まで垂れる始末
こんな中
彼女は本当に大丈夫なんだろうか...
私でさえこんなに心配なんだから
きっと彼はもっと...
無言で足早に海を目指す彼の態度にも
それは表れていて
繋いだ手を
ぎゅっ...と握り締めた
それを、何も言わず握り返してくれる彼
想いが伝わってるようで嬉しかった
...それにしても寒い！
私ったら
何でスカートなんて履いてきちゃったんだろう
今夜の為に新調した
膝丈のフレアスカート
もちろんタイツは履いてるけど
そんなの意味ないくらい寒い！
こんな事ならパンツに履き替えてくればよかったと
どーでもいい後悔をしていると
細い路地の向こうに海が見えてきた
「あ！見て！」
「ん...」
「行こう！」
思わず駆け出した私につられるように
彼も走り出した
「ハァハァ...ハァ」
すぐに辿り着いた海岸
私達がいるのはそのちょうど真ん中辺りで
防波堤の上から
弓状に広がる海岸を端から眺めた
「...いた」
左側を確認していた彼が小さく声を上げた
見ると、遠くの方で砂浜に腰を下ろしている
ロングヘアー...かな？
暗くてよく見えないけど、とにかく誰か人がいた
「ごめん、ちょっと行ってくる」
「うん...」
彼が繋いでいた手を離して歩き出した
話、聞いてくれるといいな...
なんて思いながら
小さくなる彼の背中を見つめた
彼に恋をしている彼女
彼を想う気持ちは私も彼女も一緒で
そう考えると
切ない彼女の恋心もわかって
一層彼を大切にしたいと思った
...ん？
話がついたのかな
しばらくすると
彼女の隣に座り込んでいた彼が立ち上がって
二人で一緒に歩いてきた
「お待たせ、Aさん」
目の前で白い息を吐きながら
鼻と耳を赤くして立つ彼の後ろにいたのは
ビックリするくらい可愛い女の子
日本人形みたいに
綺麗に揃ったサラサラの黒髪が印象的で
色も白くて
目も吸い込まれそうな程大きくて...
・・・正直
自分が男なら間違いなく彼女を取るな
なんて、そんな事まで思ってしまった
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ami(プロフ) - 14Bonさん» 14Bonさん、こんにちは(*^^*)嬉しいお言葉をありがとうございます！キュンとして頂けるようなお話を描くのが目標ですのでそう言って頂けて嬉しいです！秘恋の続編も妄想MAXで頑張りますね！ (2016年12月28日 16時) (
レス) id: 6ea46f445a (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - ここあさん» ここあさん、お忙しかったんですね。体調には十分お気をつけ下さいね。チャンミンの可愛い嫉妬、拾って頂けて嬉しいです。自分だって過去に...でもそんなところが愛おしいです。次回先生の恋チャンミンもまた一緒に楽しんで下さいね。 (2016年12月28日 16時) (レス) id: 6ea46f445a (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - ゆきさん» ゆきさん、お待たせ致しました！待望のチャミ先生です！(笑)今回も皆様がキュンとなるようなチャミ先生を描けるよう頑張ります！一緒に楽しんで下さいね。 (2016年12月28日 15時) (レス) id: 6ea46f445a (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - あいらさん» あいらさん、こちらこそいつもありがとうございます(*^^*)秘恋チャンミン、アンケートでもぶっちぎりの一位だったので、ちょっとドキドキしてます。楽しいお話になればいいのですが。また一緒に楽しんで下さいね。 (2016年12月28日 15時) (レス) id: 6ea46f445a (このIDを非表示/違反報告)
ami(プロフ) - sayoさん» sayoさん、ありがとうございます(*^^*)早速立ち上げましたので、これからまた一緒に楽しんで頂けたら嬉しいです！ (2016年12月28日 15時) (レス) id: 6ea46f445a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ami
| 作成日時：2016年12月7日 9時
