キレるとヤバイ ページ5
「...え？」
・・・ヤバイ
「キスしかしてないんだよね？
僕に話してない事なんてないよね？」
「...あぁ、そうだよ」
じぃ〜っ...
「何だよっ！」
「嘘だ、隼人...嘘ついてる」
「ついてないよ」
ついてるけど
「いいや、ついてる。
お前嘘つく時左眉が上がるんだ、気付いてなかった？」
「えっ、そうなの？」
「・・・・」
「知らなかった」
「隼人...」
「なに？」
「ひっかかったね」
「何だよ、ハッタリかよ！」
・・・じゃなくて、ヤバイ
「隼人...？」
「...なに？」
チャンミンの目付きがおかしい
「お前、Aさんに何した？」
怖っ！
「何したって聞いてる」
目がヤバイって！
コイツ滅多にキレないけど
キレるとヤバイんだよな
「答えろ...」
ゾクッとする低い声
怖すぎる
ここは正直に...
「胸を...」
「胸を？」
「触った」
「・・・・」
「チャンミン...？」
「僕のAさんの...」
いや、あの時は俺のだったし
「胸を」
「うん」
「触っ...た、だと？」
「そう」
雰囲気に流されて軽くね
「・・・・」
「何だよ！ちぃだって嫌がってはなかったぞ！
お互い好きだったんだから当然・・・」
...ん？
握り締めてる拳がプルプル震えてないか？
・・・ヤバイ
「隼人...」
「はいっ！」
ガシッ！
「・・・！？」
「その時の事、今すぐ忘れろっ！」
「おい！やめろっ！」
両手で頭を振り回すな
「僕だけだと思ってたのにぃ！」
「離せっ！」
「今すぐ忘れろっ！」
「やめろっ！」
「今すぐだっ・・・」
コンコン...
「チャンミン君
よかったらコレ食べる？」
シュタッ！
「食べますっ！」
結局、オフクロが持ってきた差し入れに
チャンミンが飛び付くまで
俺の頭は振り回され続けた
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作者名：ami
| 作成日時：2014年3月21日 0時
