KY浅井君 ページ31
どうしよう...
中学時代
隼人から私達の事を色々聞いているアイツは
当然この事は知ってるわけで
今のは決して気のせいじゃないよね
これってもしかして
ヤバイ状況？(そうだねって言わないで)
この先の展開にドキドキしながら座る私に
追い討ちをかけるように
浅井君がサラッと直球ストレートを投げた
「それって中学の時
竹内と行ったデートの事？」
ビクゥッ！！
ちょっとちょっとちょっとぉ〜！！
内心ヒヤヒヤものの私の隣で
さらに大きく揺れるアイツの体
ヤバイ！！
この時点で隼人もようやく
自分の発言をヤバイと感じたのか
「あぁ...」
浅井君に小さく返事をして
チラッとアイツに目を向けた
「！！！」
え！なにその顔...！？
アイツがよっぽどヤバイ顔をしていたのか
その目を丸くする隼人
アイツがどんな顔をしているのか気になるけど
怖い...
怖くて隣を見れない
どうしよう...
すると流石みな、この状況に気付き
話題を変えようとしてくれたのに
「ねぇ・・・」
「やっぱり観てる時に
手なんか繋いじゃったわけ？(笑)」
あろうことかKY浅井君が
ニヤニヤとした表情を浮かべそれを遮った
「えっ...」
隼人、言葉に詰まってる...
そりゃそうだよね
いくら浅井君の言う通りでも
この状況じゃあ答えられるわけがない
「なんだよ、恥ずかしがる事ないだろ？
いい思い出だろ？初デート、なぁ竹内？(笑)」
いやいや浅井君！
恥ずかしがってるわけじゃないし
「いい思い出だろ？」じゃないから！
ちょっとは空気を読もうよ
アイツの周りから
ただならぬオーラが発せられているのが
わからないの！？
「なんだよ二人とも
恥ずかしがっちゃって(笑)」
「「「「・・・・」」」」
一人楽しそうな浅井君とは対照的に
空気を読める私達はただひたすら無言
「ん？アレ？チャンミンどうしたんだよ。
顔が真っ赤だぞ？」
「「「「・・・・」」」」
.
こうしてKY浅井君により
すっかりご機嫌斜めになってしまったアイツは
この後ほとんど口をきかなくなってしまい
今に至る
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作者名：ami
| 作成日時：2014年3月21日 0時
