耳に響く呼び出し音 ページ11
お昼になり
時間を見計らって隼人に電話をしてみた
「もしもし、隼人?
ちょっと聞きたいんだけど」
「うん」
「昨日からチャンミンからの連絡が全然ないんだけど...何か聞いてる?」
「え?連絡がないって
チャンミンと話してないの?」
「え...」
アイツと話す?
どういう事?
そこで聞かされたのは衝撃の事実
「アイツ一昨日ウチに泊まって、昨日の朝ちぃを駅で待ち伏せするって家を出ていったんだけど会わなかった?」
え...
昨日の朝って
私が田中と一緒にいた朝の事...?
「ちぃ?」
駅で待ち伏せしてたって事は
アイツは私達の事をどこかで見てたの...?
「どうした?」
「・・・・」
イヤな予感がした
アイツが連絡をして来ない理由は
きっとコレ
「ううん、なんでもない...」
「後で俺からも電話してみるけど」
「うん、お願い...」
「なぁ、ちぃ?」
「なに?」
「何となくチャンミンから聞いてるけど」
「うん...」
「ちぃにも色々あると思うけど
心配なら、お前からも電話してみろよ?」
「うん...」
「わかってると思うけど
アイツちぃの事ホントに大好きみたいだからさ」
「...うん」
そうだよね、わかってる
"Aさん、僕の事..."
アイツはいつも私からの
「好き」を待っていたから
「心配かけてごめんね隼人。ありがとう...」
隼人との電話を切って
「よし!」
私はアイツに電話をすることにした
RRRRR...
今はアイツもちょうどお昼休み
普段のアイツなら
絶対出てくれるはず
・・・なのに
RRRRR...
いつまでも耳に響く呼び出し音
どうして?チャンミン...
もしかして怒ってるの?
...ダッ!
不安になった私は、アイツの大学目指して
自分の部屋を飛び出した

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作者名:ami | 作成日時:2014年3月21日 0時