キャンパスデート5 ページ19
しばらくして
すっかり落ち着いた様子のアイツに
声を掛けてみた
「チャンミン...
そろそろお弁当食べよっか？」
「やだ...」
やだって...
依然として私の腰にしがみついたままの
アイツはそう呟いて
私のお腹にグリグリと頭を擦り付けてきた
確かにさっきは、素直なアイツを
子供みたいで可愛いとは思ったけど
「まだこうしてる...」
すっかり本当の子供みたいになってしまった
アイツを
さて、どうするか
う〜ん・・・
ハッ！そうだ！
食いしん坊のアイツなら...
私はお弁当に手を伸ばした
「このひとくちミルフィーユカツ
間にチーズとシソが挟まってるんだよね」
パクッ
「う〜ん、美味しい！(笑)」
ピクッ...
それを聞いて小さく揺れるアイツの体
食いしん坊のアイツが
このまま黙っているわけないよね
「もういっこ」
パクッ
「う〜ん、やっぱり美味しい！
シソの香りがいい感じ(笑)」
ビクッ！
さっきより激しくなった体の揺れ
ふふっ(笑)
あとちょっと
「あっ、最後のひとつだ！(ウソだけど)
まぁいっか、美味しいからこれも食べちゃおーっと」
「ダメーっ！！」
次の瞬間、アイツが叫び声を上げながら
勢いよく顔を上げた
「食べちゃダメーっ！
それは僕が食べるのっ！！」
やったね！
「ふふっ、そう言うと思った(笑)
はいチャンミン！」
手にしていたミルフィーユカツを
アイツの口元に持っていった
それを寄り目で見つめるアイツ
ふふ、可愛い(笑)
パクッ...
美味しかったのか
今度はその目をまん丸にした
「美味しい？(笑)」
「うん、うんっ！美味しい！ふふっ(笑)」
はたから見たら明らかにバカップルな私達
だけどアイツがすっごく幸せそうだから
まぁ、いっか...(笑)
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作者名：ami
| 作成日時：2014年2月1日 23時
