キャンパスデート1 ページ15
「ふぅ〜、できたぁ〜！！」
何ができたのかって？
それはお弁当！
大食いのアイツに頼まれた
重箱のようなお弁当！！
「う〜ん、我ながら美味しそう(笑)」
思わず手が伸びそうになるのをグッと堪え
自分の部屋に向かった
「服は...やっぱりアレだよね」
休日の今日、約束通り
アイツの大学に行く事になっている私は
「う〜ん、でもジーパンの方がいいかな...」
ブツブツと着ていく服を考えながら
部屋へ続く階段をのぼった
それにしても楽しみだな、アイツの大学
お馬鹿な私には一生縁がないと思っていたけど
「ふふっ(笑)」
お昼休みにアイツの大学に行って
あの重箱のようなお弁当を(え？しつこい？
だって作るの大変だったんだもん！)
二人で一緒に食べる予定
今日は天気もいいし
ちょっとしたデートだよね
私はうきうきしながら
先日あやと出かけた時に買った服に袖を通した
RRRRR...
すると机の上のケータイが鳴った
メールだった
もしかして...
届いたメールを確認すると
やっぱり(笑)
アイツからだった
-Aさん、もうすぐ出る時間ですか？
気を付けて来て下さいね。僕は楽しみすぎて、次の講義頭に入るかわかりません。-
頭に入るかわかりませんって
「ふふっ(笑)」
昨夜から同じ様な内容を
ちょくちょく送ってくるアイツ
よっぽど楽しみにしてるんだろうな
まぁ、私もだけど
-今から出るよ！
チャンミン、ちゃんと授業受けなきゃダメだよ-
着替え終わった私はアイツにメールを返し
乙女のように鏡で全身を確認して
「よしっ！(笑)...うっ、重い」
重箱のようなお弁当(しつこい)が入った鞄を
引っ掛け
「いってきま〜す！」
誰もいないリビングに向かって叫び
元気よく家を飛び出した
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作者名：ami
| 作成日時：2014年2月1日 23時
