結婚式2 ページ37
式はつつがなく進行していき
「新郎、シム・チャンミンさん。
あなたはこの女性を妻とし...」
神父さんが誓いの言葉を
穏やかな口調で述べ始めた
「・・・誓いますか」
神父さんの問いかけに
「誓います！！」
チャペル中に響き渡るアイツの声
一瞬目を丸くした神父さん
僅かにざわつく参列者席
チャンミン...
声大きすぎだよ
だけどそんなアイツが
すごく愛しい
そして神父さんが私に問いかける
「新婦、竹内Aさん。
あなたはこの男性を夫とし、その健やかなるときも病めるときも、喜びのときも悲しみのときも、富めるときも貧しいときも、これを愛しこれを敬い、これを慰めこれを助け、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか」
なんて素敵な言葉たちなんだろう...
喜びも悲しみも
辛いときも幸せなときも
どんな小さな事でも
いつだって
その全てをアイツと分かち合って生きていきたい
アイツが大声で誓った理由がわかった
「Aさん...？」
黙ったままの私に
アイツが不安そうに私を呼んだ
チャンミン...
私は命のある限り
あなたを愛して生きていきたい
「誓いますか？」
神父さんが再び私に問いかけた
スゥゥ...
私は深く息を吸い込んで
「誓います！！」
アイツに負けないくらい大きな声で答えた
「Aさん！」
嬉しそうなアイツの顔
再び目を丸くした神父さんは
フッと優しく微笑んで
「では指輪の交換をして下さい」
そう言った
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作者名：ami
| 作成日時：2013年8月7日 12時
