酒が飲みたい ページ28
「うわ〜んA...俺は信じられない」
空になったジョッキ片手に
私の前で机に突っ伏し、半泣き状態の幸哉
忘れられない彼女と別れてから
口も聞けない程落ち込んでしまった幸哉は
私に引きずられるようにして歩く途中
うわ言のように呟いた
「酒が飲みたい...」
結果、私達は予定を変更し
近くの居酒屋へ入った
個室に案内されるなり
「幸哉、もうやめた方がいいんじゃない？」
何度も止める私の言葉を無視して
幸哉は浴びるようにビールを飲み続けた
「どうしてだよぉ〜、沙耶〜」
「幸哉、大丈・・・」
「ぷはぁーっ！！」
ドンッ！！
すると隣に座るアイツが
一気に飲み干したジョッキを勢いよく机に置き
幸哉に向かって叫んだ
「幸哉君！君の気持ちはわかる！！」
幸哉に付き合っているアイツも
もう既に相当な量のお酒を飲んでいた
「...へ？」
幸哉が情けない声を出し顔を上げた
「信じていた人に裏切られる辛さ...
僕も、うぅっ...」
力なく項垂れるアイツ
イヤイヤイヤ...
あなたはもうとっくに立ち直ってるでしょ
「わかってくれますかぁ〜
チャンミンさん...」
「うん、うん」
目を瞑りブンブン頷くアイツに泣きつく幸哉
「チャンミンさぁ〜ん！」
再びガバッ！と机に突っ伏すと
ついに肩を震わせ泣き始めてしまった
「うぅぅ...(泣)」
「幸哉...」
堪らなくなった私は
泣いている幸哉の背中を擦ってあげたくて
席を移動しようと机に両手をついた
「大丈夫だよ...(笑)」
その時だった
アイツが優しい声で
幸哉に語り始めた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 498人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ami
| 作成日時：2013年8月7日 12時
