黒い天使は双黒に拾われたそうです

act5 光と影 ページ8

私が大宰さん達に助けて貰って、織田作さんに預けられてから一年…私は12歳になった
私はカレー屋さんの二階で暮らしていた
髪も身長もかなり伸びた








此処にいる子供達(私も子供だけど)や、おじさんは私の事を受け入れてくれて嬉しかった








でも、そんな生活は唐突に終わりを告げた








その日は、不運にも織田作さんや太宰さん達が居ない日だった








『こうして、二人は幸せに暮らしました…めでたしめでたし』








私は、咲楽ちゃん達に本を読み聞かせていた
一応私は織田作さんに預けて貰ってる子達の中で一番年上なので色々と面倒を見ている








すると…








《ぐぅー》









と、情けない音が皆のお腹から響いた









克「腹減ったな…」








幸「そうだな、先刻ずっと走り回って…」








『あ、だったら私何か買ってくるよ』









私はたまに太宰さん達に呼ばれて出かけたりするのでこの近くのことはある程度把握しているのだ









咲「大丈夫？お姉ちゃん」








『うん、大丈夫だよ。道は覚えてるから』








私はおじさんに説明して、おつかいに行く事になった









余ったお金でお菓子も買っていいと言われたので、そのお金でお菓子を買う事にした








でも…その事を後で後悔することになるとは思ってもみなかった

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