act7 影が覆う ページ11
私がカレー屋さんに戻ると、 人だかりができていた
おじさんには失礼かもしれないけどカレー屋さんにはここまで多くの人が来る事はない
じゃあ何でだろう？幸介君達が何かしたわけでもなさそうだし…まさか‼
私は脳裏に浮かんだ最悪な想像を振り払う為に人混みをかき分けて一番前へ進んだ
『ーっ‼』
その予想は的中した、其処には見慣れたカレー屋さんは無く、あったのはカレー屋さんだった焼け跡だった
私はまた…守れなかった…皆、おじさんや幸介君達を…
私は気づいたら人混みの外へ押し出されていた
織「A？」
『織田作さん…』
私は織田作さんを見ると涙が溢れ出した
織「どうしたんだ？」
『ぐすっ…ごめんなさい織田作さん、私、皆を守れなかった…私が、皆を守れるくらいの力を持ってたら助けられたかもしれないのに…』
服の袖で拭っても涙は止まらない
寧ろ拭えば拭う程に出てくる
私は皆の中で一人、異能力を持っていたというのに誰も守れなかった
それが情けなくて、悔しくて仕方なかった
すると織田作さんは泣き続けている私の頭に手を置いた
『え…？』
織「Aが無事で良かった」
『織田作さ…』
何か違和感がした
織「太宰の所へ行ったほうがいい…ここは危険だ」
『はい』
なんだろう、口では説明できないけどこのままじゃ駄目な気がする
これっきり織田作さんに会えない、そんな気が…
太「織田作‼Aちゃん‼」
『太宰さん‼』
太宰さんは私と織田作さんの姿を見ると、安堵の表情を浮かべた
太「よかった…」
織「…太宰、Aを頼む」
織田作さんはどこかに行ってしまった
太「織田作‼」
太宰さんが織田作さんの肩を掴もうとしたが、届かなかった
『織田作さん‼』
私が織田作さんの後を追おうとすると太宰さんに肩を掴まれた
太「駄目だ、Aちゃん…私を置いていかないでくれ…」
『太宰さん…』
太宰さんは何かに置いていかれた子供の様な表情をしていた
太「Aちゃんまでいなくならないで…お願いだ…」
絞り出すように太宰さんはそう言った
『私は、死ぬより大切な人を失う方が怖いんです…だから…織田作さんを助けます
今まで有難うございました、太宰さん
それと…
…私が死んでも全てを憎まないでください、織田作さんも私も…それを望んでいますから』
私は織田作さんの方へ走っていった
act8 黒天使は願う→←異能特務課機密書類より〜特一級危険異能者No.15429654の情報〜
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カレー(プロフ) - 更新、ありがとうございます！織田作のシーンは泣ける…。 (2019年6月7日 16時) (
レス) id: 51c46bf4a8 (このIDを非表示/違反報告)
カレー(プロフ) - 私のフレンドはほとんど、占ツクであった人なんですよね！翠柘榴様ともフレンドになれるのが、楽しみです！ (2019年5月26日 19時) (レス) id: 51c46bf4a8 (このIDを非表示/違反報告)
カレー(プロフ) - iDは308425754232です！名前は音奏です！ (2019年5月26日 18時) (レス) id: 51c46bf4a8 (このIDを非表示/違反報告)
翠柘榴(プロフ) - カレーさん» やってます！喜んでフレンドになります！ (2019年5月26日 18時) (レス) id: e1f2e080a9 (このIDを非表示/違反報告)
カレー(プロフ) - 翠柘榴様は、文マヨやっていますか？もしやっていたら、フレンドになりませんか？ (2019年5月26日 18時) (レス) id: 51c46bf4a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠柘榴 | 作成日時：2019年1月23日 22時
