暴れ妖精が9人 ページ10
「ン...
ジャッ、ク?」
いない。
唐突に湧き出てきた心細さで涙がまた溢れでそうになったとき一枚の書き置きを見つけた。
“走りに行ってくる。
目が赤くなっているだろうから冷やしておけよ”
短くて少し素っ気ない文面が何だか暖かくて今度は笑顔が零れる。
自分は本当に現金だな、と無性に笑えてくる。
少し鼻に意識を向ける。
そして、ジャックの匂いを辿る。
暖かくて、優しい匂い。
すぐに、見つけられた。
「ジャック!!
私も走っていいか?」
「・・・良いけど着いて来れんのか?」
「伊達に闇ギルド潰してないからね。
そんじょそこらの人よりはあると思うよ。」
「そうか」
と言って走り出したジャックは“普通”の人間から見ればとても速いものだった。
しかし共に走るのは一時人間ではないのかもしれないという噂がまことしなやかに囁かれた天使色の狂戦士である。
そんな彼女は
「言っただろ?」
予想通りと言うべきか...
いとも簡単に着いてきてみせた。
隙あらば簡単に抜かせそうである。
しかし学園は不馴れであり彼から離れると迷子は確実なので隣を走る。
暫くの間お互い無言で走り続け汗をかき少し服を濡らした彼女がさも当たり前のように服を脱ごうとしたのでジャックが心配、驚きからAを叱るのは別の話である。
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奈雪(プロフ) - 音色さん» ありがとう! (2020年8月16日 11時) (レス) id: 5baed18305 (このIDを非表示/違反報告)
音色(プロフ) - 奈雪さん» 大丈夫!更新頑張ってね!(ツイステ知らなくてごめんだけど) (2020年8月16日 8時) (レス) id: 74078a68de (このIDを非表示/違反報告)
奈雪(プロフ) - 音色さん» ごめんよ... (2020年8月16日 8時) (レス) id: 5baed18305 (このIDを非表示/違反報告)
音色(プロフ) - 奈雪さん» そっかぁ…それはしょうがないね… (2020年8月16日 8時) (レス) id: 74078a68de (このIDを非表示/違反報告)
奈雪(プロフ) - 音色さん» そうなんだよ...何か半角にしてって書かれてた文字を半角にしたけど反映されないんだよ... (2020年8月16日 8時) (レス) id: 5baed18305 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:奈雪 | 作成日時:2020年8月16日 1時