偶然か必然か【相澤消太】 (ページ45)

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来客ページ45

「へい！問題児ガール！元気に入院してるか〜！？」

え、プレゼントマイク！？なんで？

「どーも。。。おひさしぶりです」

頭の中がはてなだらけの私を見てプレゼントマイクは笑っていた。
相澤さんは、心底めんどくさそうな顔をしてため息をつき目も合わせてくれなかった。

「うちの相澤が毎日放課後、仕事ほっぽり出してどっかに行くもんだからよぉ〜、ついてきてみれば問題児ガールのとこだったとはなぁ！相澤クゥ〜ン」

相澤さんとは反対に心底楽しそうな顔をしている。
相澤さんはというと人一人は確実に殺せそうな目つきでギロっとプレゼントマイクを睨んでいるが、全く怯むことなく煽り続けるプレゼントマイク。すごいな。

「あの、看護師さんからも聞いたんですけど、毎日、来てくれてたんですね！うれしい、です。」

ちらっと相澤さんの顔をみると、ふっと笑っていつものように私の髪をクシャっと撫でた。
プレゼントマイクは、口をポカンと開けて目をぱちぱちとさせて、少し安心したかのように笑った。

「相澤、お前、よかったな。やっぱり俺の読みは正しかっただろ〜？」

またしても私の頭は、はてなでいっぱいになる。
すると、相澤さんは機嫌悪そうにちっと舌打ちをして

「お前、勝手に変な勘違いしてんじゃねーよ。こいつとはなんでもねーよ。」

「でもお前、、」

プレゼントマイクが何か言おうとしてたが、無視して部屋から出ていってしまった。

「悪い。変なとこみせたな。」

「い、いえ！来てくださるだけで、うれしいので。」

相澤さんのことを思い浮かべると、顔が自然と綻んでしまっていた。

「あの伝説の問題児がね〜。あいつ、結構めんどくさいだろーけど、よろしく頼むよ。」

「いやいや！よろしくだなんて私すでに振られてますし！諦める気、、はないですけど。」

えへへ、と顔を人差し指で掻きながら言う。
昨日から何度も、振られたことを自分で口にして勝手にダメージを喰らっている。

「あいつなぁ、ちょっと昔いろいろあってな。拗らせちゃってんの。俺にできることなんてもう見ててやるくらいしかできねーからよぉ、問題児ガールくらいガッツのある奴なら、あいつの考えぶっ壊せんじゃねーかなーって俺はおもってんのよね。多分、今あいつ自身も踠いてんのよ。そのまま諦めずに、あいつのこと好きでいてやってくれよ。頼むな。」

こんな寂しそうな、今にも泣きそうな声のプレゼントマイクは初めてだった。