メシ！！！！！！ ページ20
店員さんに案内されて、個室に入りドリンクを頼む。
相澤さんは私が同じビールを頼むと、少し驚いた顔をした。
「お前、ビール飲めるのか。」
「飲めますよ〜！！私こう見えて結構強いんですよ！？だから今日は相澤さんが潰れてもちゃんと送り届けてあげますから安心して飲んでくださいね！？」
「そんなことになったら、お前山田みたいにいつまでもそのこと言ってきそうだから嫌だよ。」
と笑いながら言う相澤さんは、最高にかっこいい。いつもと違うため３割増にかっこよく見えてしまう。
「山田ってプレゼントマイクのことですか？以前お仕事一緒にしたことあります！面白い人ですよね。」
「うるさいだけだよ。」
たわいもない会話をしているとビールとお通しが運ばれてきて乾杯する。
「改めて、この前は本当にありがとうございました！今日はたくさん飲んで食べてください！ここいつも友達と来てて、美味しいものたくさんあるので！！」
乾杯！とグラスを合わせて口へと運ぶ。
苦い。とてつもなく苦い。飲めるけどビールはあんまし好きじゃないんだよな〜。ハイボールとかの方がすきなんだよな〜。でもなんか、一杯目でビール頼まないとしらけるとかこの前、後ろの席にいた男子たちが喋ってたし、これ頑張って飲んだらハイボール系何か頼も。
味を感じないように何口か一気に喉へと流し込む。
「ふっ。お前本当わかりやすいな。」
「え、何がですか？」
「いや、なんでもない。よく来てるんだろ。どれがうまいんだ？」
そう言ってメニューを差し出してくる。
「ん〜、海鮮系は特に絶品ですよ！？海鮮ユッケとか、お造りとかは基本毎回頼みます！」
「じゃあ、それと他にも適当に選んで頼むか。」
店員さんを呼んで、食べ物を頼んでいく。
これくらいかな、と思っていたら
「あ、あとハイボールひとつお願いします。」
相澤さんのグラスを見ると、もうすでにビールはなくなりかけていた。
はや！！飲み物の気遣うなんて年下としても、女としても絶対外しちゃダメなとこじゃん！！
次からちゃんと確認しよう。。。
「相澤さんハイボールも好きなんですか？？」
「ん？あぁ。まぁそうだな。」
残りのビールを飲み干して新しいハイボールと引き換えに空いたグラスを渡す相澤さん。
でも、受け取ったハイボールはなぜか私の前に置かれた。
え？酒飲んでなさすぎってこと！？まだ開始１０分とかだよ！？まさかの酒ハラ！？
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作者名：ponchan | 作成日時：2023年4月26日 22時
