検索窓
今日:9 hit、昨日:26 hit、合計:28,906 hit

グラサンが27 ページ33

NO視点


谷崎は車の元へよじ登りナイフで植物をガシガシと削る。
「5分後ふもとの鉄道に旅客列車が通る!10秒だけ止まる様話を通してある、そこに飛び乗れ!」
と必死になって2人に言う。彼女達は谷崎の助けを借り乍ら殆ど形を留めていない車から脱出し、整備されて未だ新しいふもとまでの道を走った。

青年はやれやれと言った様子で
「こうなる気はしてた。“信用できない情報源”からのタレコミだからねぇ」と言い、走る彼女等を目だけで追った。


国木田と青年が向かい合う。国木田は銃口を青年に向けいつでも打てる姿勢を見せる。青年は頸の植物を再生させる。

そんな時国木田の背後から草を蹴るような足音がした。足音を出した人物は国木田と青年の様子を驚いた様子で見た。そして数歩後退りし、言った

『ああぁあ!あの時のジャガイモの人!』
「阿呆!今までどこに行っておった!」

国木田は青年から目を離さずに怒気を含んだ声でいう。青年は「僕はジャガイモの人で覚えられてるのか…」と俯き加減に呟いた。

暖かい風がふわりと皆の頬を撫でる。国木田はキッと相手を睨み銃を撃つ。それと同時に青年も植物を急成長させる。植物で弾かれた弾丸が草を焦がし丸い模様を作る。

青年は国木田の銃を弾いたついでに銃を持っていた方の腕に植物を巻き付け動きを制限する。

「君、こう思ったね?“お嬢さん方が逃げ切るまで僕を樹木に触らせなければ勝ちだ”って。」そして青年はにこりと微笑み続けた。「戦況を、単略化しすぎると行動が単純になる。動きを読むのは訳ないよ」

言葉を聞き終わった国木田はベストの内ポケットに手を入れ、“自動拳銃”と書かれた紙を取り出して言った「処で貴様は先刻こう思わなかったか?“拳銃を叩き落とせば俺にもう攻撃手段はない”と」

国木田は紙に念を込め異能を発動させる。すると紙は文字に書いた通り自動拳銃に変化した。そして腕の植物を力一杯振り切り、銃を青年に向けながら後ろへ後退した。


「それから、一つのことに集中しすぎるとその他の状況が入って来なくなるぞ。後でメモをしておけ」

それと同時に青年は背後から頸に腕を回され、頸を絞められる。抵抗しようとする青年の横頭にはきらりと重く光る拳銃が当てられていた。


『谷崎くんから全部聞いたよ。君とは仲良くなりたかったけど事務員さん達に手を出すなら話は別だ。』
Aのサングラスが太陽光を反射し、黒く輝く。

国木田は銃口を未だ青年に向けたまま話しかけた

グラサンが28→←グラサンが26



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (34 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
76人がお気に入り
設定タグ:文豪ストレイドッグス , 男主   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

三原色 - あぁあ!@眠る猫 さん誤字報告ありがとうございますうぅ!お返事遅くなってしまい申し訳ありません。エリスちゃんの名前間違えるとか森さんに殺られる…アノ、私の返信の仕方絶対間違えてると思うのですがお手柔らかに…これからもこの小説を宜しくお願いします💪 (2023年2月20日 20時) (レス) id: 13a7bfbe40 (このIDを非表示/違反報告)
眠る猫 - 22話のエリスちゃんの名前がアリスちゃんになっています,,,あ、な、なんか私なんかがすいません!!楽しんで読ませてもらってます!! (2023年2月16日 19時) (レス) @page27 id: cd1a79a794 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:三原色 | 作成日時:2022年12月4日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。