グラサンが21 ページ26
志賀視点
きっと自分1人の力じゃどうにもならないから太宰にでも助けてもらおうと思ったんだろう
僕は黙って見送る
敦くんが出て行っちゃったら僕が戦うしか無いのかなぁ…なんてことを考えて次の行動の算段をまとめる
すると敦くんはなんだか凛々しい顔をして戻ってきた
そう、戻ってきた
これは後に喫茶店うずまきで雑談している時に知ることなんだけど、この時あのお医者さまが敦くんに今の状態の最適解を教えてくれたんだそう
やっぱあの人ただの町医者じゃないじゃん
戻ってきた敦くんを視界に捉えるためモンゴメリちゃんはくるりと此方を向いていった
「お話は終わったかしら？でも、終わりよ」
敦くんの下からアンが出てくる
『アッ、2体居るんだ？！』
「其方は2人なんだから当然でしょう？」
流石の虎化の異能でも下からの攻撃は避け切れず捕まり、モンゴメリちゃんの横をもの凄い勢いで扉に引き込まれていった
『おーまいがー、なんてこったい…。』
生気のない声でボソリと呟く
「はい、おしま〜い★それでお二方はどうなさるの？虎の彼を説得してくれた御礼に逃してあげてもいいわ。それとも…貴方達が捕まった時の絶望の顔を見てみようかしら」
お医者さまと僕の後ろにアンがいつでも捕まえられるように手を広げて現れる
そのことを知ってか知らずかお医者様は云った
「試すかね？」
お医者さまの横に立ってモンゴメリちゃんの話を聞いていた形だったか思わずお医者さまの横からバッと立ち退いていつでも異能を使える状態になる
お医者さまからはそのまま人を殺れるくらいの殺気が放たれている
怖ｯ…怖ぁ…
顔を顰めてははは…と乾いた笑みを漏らす
「君は既に負けている。見るといい」
痺れる程の殺気はもうなくなっているお医者さまが敦くん達が連れ込まれた扉の方を指す
細かく柔らかい優しい雪が降っていた
雪の後ろからは敦くんが手足を虎化させ扉の縁に爪をめり込ませ引き摺り込むあの腕に抗っている姿だ
敦くんはグッッと力を込め右の腕を引いた
するとモンゴメリちゃんは扉の方へ吸い込まれるように移動する
敦くんが引き込まれる直前に飾帯を結びつけたようだ
「異能を解除してみんなを解放しろ。出ないと君を部屋の奥に引き摺り込む」
『カッコいい、カッコいいんだけどやってることが完全に悪役のそれなのよ』
そんな事を言っても自分は他にいい方法があるとかといえば別にそういうわけじゃ無い
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三原色 - あぁあ！@眠る猫 さん誤字報告ありがとうございますうぅ！お返事遅くなってしまい申し訳ありません。エリスちゃんの名前間違えるとか森さんに殺られる…アノ、私の返信の仕方絶対間違えてると思うのですがお手柔らかに…これからもこの小説を宜しくお願いします💪 (2023年2月20日 20時) (
レス) id: 13a7bfbe40 (このIDを非表示/違反報告)
眠る猫 - 22話のエリスちゃんの名前がアリスちゃんになっています,,,あ、な、なんか私なんかがすいません!!楽しんで読ませてもらってます!! (2023年2月16日 19時) (レス) @page27 id: cd1a79a794 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三原色 | 作成日時：2022年12月4日 17時
