グラサンが14 ページ18
NO視点
探偵社のベッドで眠っていた少女は瞼をゆっくりと上げた
少女の周りには白髪の青年中島と眼鏡の国木田、によによといつものように笑っている志賀がいた
『やあ、お早う。元気？』
「大丈夫？ええと…ここは探偵社の医務室。具合どう？」
志賀と中島が泉に挨拶をするのは殆ど同時だった。ただまあ、状況が分かりやすい挨拶は中島だろう
だが国木田の台詞で場が張り詰める
「娘、黒幕の名を吐け。答えろ、お前の上は誰だ」
さっきの中島達の言葉と比べればとてもキツい言い方だ
中島は非難の目で国木田を見る
『でもほんとに教えてくれないと鏡花ちゃんの安全の確保もできないよ』
まあ、確かに国木田の言い方にはビックリしたけど、と付け足す
「橘堂の湯豆府」
泉がボソッと言う
続けてこう言った
「おいしい」
「…食べたら話すと言うことか」
中島はどうしたら話してくれるのか頭を抱えて悩んでいたがその言葉を聞いてパァッと笑顔になり
「なんだ、それくらいならイイよ」
国木田がやりおった…コイツ…という顔をする
『え、じゃあ僕もついでに奢ってよ』
さりげなく…いや、ガッツリ奢らせようとする志賀
中島は豆府くらいならいつでも食べることが出来るのにどうして奢らせようとするのか疑問に思う
__橘堂にて___
「おかわり」
とても可愛らしい和服の少女が豆府を頬張る
奇抜な髪型の少年がメニュー表を見てギョッとする
女給が問う。青年は何を注文するのか
青年は答える。「水で」
『はははは、にしても鏡花ちゃん上手い事したねぇ。真逆横浜の地理があやふやの敦くんに奢らせるとは。敦くんのお財布のためにもお手柔らかに頼むよ』
中島が涙目で言う
「国木田さん…Aさん…」
「『お/金は出さない/よ」』
『もし僕が敦くんの立場だったらさ、スーパーで豆府買ってきて目の前でパック開けて“豆府茹でて目ェ瞑って食べたら違いないからそれでイイやん”って言うね』
と胡座をかき性格の悪そうな笑みを浮かべている
中島も国木田も納得した((この人なら本当にやりそうだな))
国木田はお茶をズズッとすすり、「俺は先に社に戻って報告をする。小僧、食い逃げはするなよ」
と言い残し橘堂を後にした
『敦くんは優しすぎていつか自分の首を絞めるようなことしちゃうかもね。そうならないように気をつけて。僕も仕事してくる。食い逃げしたら駄目だよ』
「皆んな僕が食い逃げすると思ってるんですか？」←ヘタレ
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三原色 - あぁあ！@眠る猫 さん誤字報告ありがとうございますうぅ！お返事遅くなってしまい申し訳ありません。エリスちゃんの名前間違えるとか森さんに殺られる…アノ、私の返信の仕方絶対間違えてると思うのですがお手柔らかに…これからもこの小説を宜しくお願いします💪 (2023年2月20日 20時) (
レス) id: 13a7bfbe40 (このIDを非表示/違反報告)
眠る猫 - 22話のエリスちゃんの名前がアリスちゃんになっています,,,あ、な、なんか私なんかがすいません!!楽しんで読ませてもらってます!! (2023年2月16日 19時) (レス) @page27 id: cd1a79a794 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三原色 | 作成日時：2022年12月4日 17時
