【魔d！】ヘルプミー・デビル！

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「…上等や」
『シャオロン…』
「危ないからAは休んどけ」

シャオロンは鎌を持つ手を上げ、私を止める。かっこいい台詞を言っているが彼、汗で顔がべちょべちょである。多分怖いのだろう。

「おい喜べ雑草ども、今からお前らは……未来の生徒会シャオロン様の最初の糧となるんやからな！！」

その言葉が呟かれると同時に襲いかかる魔雑草。シャオロンを食わんとばかりに口をかっぴらき飛んできたが、上手く避けた。

私も立ち尽くしてはいられない、ショッピさんの手を振りほどくとシャオロンを狙っている魔雑草に声をかけた。

『やーーーい！！魔雑草のバーーカ！！』
「怒り方6歳レベルか！！」
『なんだと？！これでも精一杯怒ってんのに…って！左見て左ーーー！！』

パク、と服を噛まれるシャオロン。断末魔が響く中、誰かが庭園にやって来たのが見えた。

…大先生？！それに新しいガールフレンドまで…
彼らはベンチに座り、お弁当を取り出すとなんとアーン♡し始めたのだ！！

『ハーァ？！こんな状況でイチャつくとかどんな神経してんの？！』
「お前らも見とらんで手伝わんかい！！」

下にはレジャーシートを広げながらポテチを頬張るショッピさん。「Aさん無理しないでくださいねーー」と言っているがシャオロンも応援してあげて！！

「どいつもこいつも俺をナメくさりやがって〜…！！」

宙ぶらりんのまま大声を上げるシャオロン。早く攻撃しないとそのまま食べられちゃうよ？！

「A、聞いてくれ！！俺が、ここまで必死こく理由はーーー！！」

なんで急に宣言みたいのしだしたの？！よくわからないけど早く逃げようシャオちゃん！！
攻撃を続けながら心の中で祈る。

「みんなにチヤホヤされたいからやーーーーーッ！！」
『うん知ってたーーー！！』

思い切り鎌を振ると、魔雑草の目に直撃し血が噴き出す。その隙にさっと逃げ出した。キャー！シャオちゃんかっこいい！！




「…どうだねショッピ君、新団員達の感想は？」
「…そうですね」

2人を見守る(？)ショッピのもとに、大きな影が1つ。…団長、グルッペンだ。
ショッピはうなずき、少し考えると2人の事を目で追い始めた。

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