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生きる理由 ページ34



遊真「蓮に色々聞かれたよ。Aはどんな感じだって」

A「……そう。」

遊真「……会いたがってたぞ。」

A「……う…ん」

遊真「………蓮が目覚めて嬉しくなかった?」

A「……わ…たし」




あの日から

何度も死にたいと思っていた…

いっそのこと…死ねたら楽だったのにと、


なんどもなんども


そんな中

私を生かしたのは蓮だった





A「…私、あの子が…蓮が……あの時、死んでたら…よかったのにって」

遊真「……」

A「もし、そうだったら……母さんと父さんと…蓮を…追いかけて……死ねたのにって」



A「でも…蓮はまだ生きてて……だから…蓮がせめて目覚めるまで…目覚めてからも大人になるまで

私が…あの子を支えてあげないとって…
あの子を1人残して…死ぬわけにはいかないって…

だから……必死に生きてた…

でも、私はあの子のためにそうしてたんじゃないの…

私が…私がもし、あの子を蓮を残して死んだら…

蓮にきっと恨まれて…一生恨まれたままなんじゃないかって…

それが…なによりも嫌だった…怖かった…

私が死んだ後もずっと恨まれ続けることがそれがなにより…

怖くて仕方ないの…」



こうゆうところだ…自分のこうゆうところが大っ嫌いだ

結局は自分のことしか考えていない

醜くて汚くて


反吐が出るほどムカつく



遊真「……じゃあ…もし蓮が恨まないって言ったら?」

A「えっ……」

遊真「もし、Aが蓮から恨まれてなかったら。Aは死ぬのか?」


遊真の目の色が変わり、目線が反らせない
しばらく静寂が続く


A「……そうだね。許されて、もし、蓮が恨んで無いって、恨まないって言ってくれたなら……私…」



A「やっと、楽な気持ちで死ねるのかもね。」

遊真「…ふーん…それは半分嘘で半分本当だよね」

A「うん。だから"かも"」


遊真「やっぱりなにか他にもあるの?死にたい理由。」

A「……ちがうよ。死ねない理由だよ。」

遊真(これは嘘じゃない、じゃあ本当に死にたいって思ってるのか…)


Aは少し考えると
遊真にひとつ質問をした


A「遊真はさ、自分が生きる理由…ってわかる?」

遊真「理由?…俺は一度死んでるし、今生きてるのは親父のおかげで俺は親父に生かされたから…理由がなくても生きるべきだと思ってる」

A「………いいね。遊真っぽい。」



A「私にとっては蓮だった。けど死ねない理由は蓮じゃない。」

遊真「ふむ?」

死ねない理由→←素性



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蚊帳 - 気長に抗酸化待っています! (2022年9月15日 21時) (レス) id: e110b29402 (このIDを非表示/違反報告)
みなか - 面白いです!更新楽しみにしてます! (2022年6月8日 22時) (レス) id: 8f3f0cf387 (このIDを非表示/違反報告)
巫都 - 続き待ってます! (2021年12月28日 12時) (レス) id: b5eb63bfb4 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ - 他作品に失礼します。ホリミヤの「うるさい。あとやかましい。」の作品の方はもう更新されないのですか? (2021年10月28日 18時) (レス) id: becaa0688f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ruu | 作成日時:2021年9月20日 15時

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