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素性 ページ33

……


A「……三雲くんはどう?」

遊真「もうしばらくしたら集中治療室?から普通の病棟??に移れるとかなんとか……」

A「そっか…あれからえっと」

遊真「Aが倒れて2日はたったよ。」

A「ふっ2日!?……どうりで目が冴えるわけだ」


疲れが溜まっていたとはいえ、そんなに寝るなんて自分でもビックリだ


遊真「A、…弟が目覚めたって…」

A「……迅さんから聞いたの?」

遊真「いや、……病院でAの弟に会った」

A「えっ?」



病院で?会った?…


遊真「オサムのお見舞いの時にな。林道支部長と歩いてたから。」

A「げ…元気……そう…だった?」

遊真「うむ。見た感じ元気だったぞ。」

A「そう。」


しばらくの沈黙が続き

ふと、遊真が口を開く



遊真「….…Aはなんで玉狛に……ボーダーにいるんだ?」

A「………そういえば遊真達には私の素性話してなかったね。」

遊真「……うむ。3年前に三門市に来たって、元々住んでたわけじゃ無いんだろ?」






A「……私、母と父が3年前に死んだんだよね。」

遊真「……」



遊真は真剣な面持ちで話を聞く



A「私、3年前まで普通の子だった。」

遊真「?…ふむ」

A「ネイバーだってTV越しでしか見たことなかった」

遊真「てれび?」



A「けど…あの日……いつも通り家に帰ると、家が燃えてた。」

遊真「火事?」

A「うん。その時家には両親がいて、弟は燃えてる家に飛び込んで行ったの………私の手を振り解いて…」

遊真「弟の入院って」

A「そのときの後遺症、一酸化炭素中毒かな。死ななかっただけ奇跡だって……医者に言われた」



A「林道支部長はね、私の遠〜い親戚なの。両親が死んで、弟は入院、一人ぼっちになった私に玉狛に来るかって…誘われてね。」


遊真「…それで玉狛に……」

A「まぁ林道さんと出会うまでが1番大変だったんだけどね。私、サイドエフェクト持ちだから、親戚の人達から気味悪がられてて…」

遊真「……そういえば、Aのサイドエフェクトってなんなんだ?」

A「テレパシーみたいなのとあと、心が読める。」





遊真「えっ…」

A「だから気づいてたよ。遊真が蓮に頼まれてこうして私に色々聞いてるの…」


遊真「…バレたか。」


いつものように 3 の口になる遊真


サイドエフェクトは純粋に遊真が知りたかっただけみたいだが三門市に来た経緯やボーダーに入った経緯を私に聞いたのはなぜだろうか?

蓮はなんでこんなことを…

生きる理由→←神の悪戯



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蚊帳 - 気長に抗酸化待っています! (2022年9月15日 21時) (レス) id: e110b29402 (このIDを非表示/違反報告)
みなか - 面白いです!更新楽しみにしてます! (2022年6月8日 22時) (レス) id: 8f3f0cf387 (このIDを非表示/違反報告)
巫都 - 続き待ってます! (2021年12月28日 12時) (レス) id: b5eb63bfb4 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ - 他作品に失礼します。ホリミヤの「うるさい。あとやかましい。」の作品の方はもう更新されないのですか? (2021年10月28日 18時) (レス) id: becaa0688f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ruu | 作成日時:2021年9月20日 15時

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