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嫌な未来 ページ31

迅said


嫌な未来を見た。



鶯が…1人道に座り込み…震えながら「ごめんなさい…」となんども嘆く…

そして次第に息が荒くなり…

そのまま地面に倒れてしまう…



そんな…未来

今まで一度もそんな未来は見なかったのに




不安が募り、迅は急ぎ足になる



迅「……っ!?…鶯!」


予知した通り

鶯のアパートまで後数分という距離の歩道に1人座り込んでいる小さな背中が見える


この辺りは警戒区域に近く、建物や地面がところどころ壊れていて、いつ崩壊するかわからない状態だ


迅「鶯、こんなところにいたら巻き込ま…れ………」


すぐに駆け寄り、声をかけたが…


A「っっ…ごめん……なさい………ヒュー…ヒューヒュー……ごめっ……ゴホッゴホッ……ヒューヒュー」



顔面蒼白状態で、体の震えを抑えながら小さく縮こまる鶯

呼吸が荒く速い……上手く息ができず喉の奥からヒューヒューと音が漏れる


迅「鶯…しっかりしろ。深呼吸だ。」


まずい、このままだと過呼吸になる、俺の声も聞こえてない…

鶯がこんな風になるのを初めて見た…

なぜいきなりこんな状態になったのか…と、考えていたら



視界の端に鶯の携帯の画面の通話中の文字が見えて携帯から少量だが声が聞こえて来るのに気づく


咄嗟にそれをとり耳に当てる



看護師『Aさん!Aさん!大丈夫ですか?!Aさん!』

迅『すみません、鶯今電話に出れる状態じゃなくて』

看護師『!?……すみません!私が状況も考えずに連絡したから……貴方…』

迅『迅です。鶯Aのボーダーの先輩です。貴方は確か』


何度か聞いたことがある声だった…確か鶯の弟のお見舞いを迎えに行った時に何度か見た

いつも鶯と話してた看護師さんだ


看護師『そうですか。ボーダーの………私はAさんの弟、鶯蓮くんの担当の者です。』

迅『……弟くんの…』


看護師『Aさんがそんな状態になったのは私のミスです。伝えるタイミングを考えなかった私が悪いんです。本当に申し訳ございません。』

迅『…こんなタイミングで電話ってことは何かあったんですか?差し支えなければお聞きしても?』


鶯の弟が入院しているのは三門市立総合病院、あそこは三門市内で1番でかい病院だ

大規模侵攻により怪我をした人達が運び込まれるだろう。
そんな、忙しいタイミングでわざわざ電話をしてきたのなら…


看護師『はい。……Aさんの身内の方には伝えていいと言われているので』




看護師『………Aさんの弟くんが……つい先程、目を覚ましました。』

迅『……目を…覚ました?…』

神の悪戯→←トラウマ



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蚊帳 - 気長に抗酸化待っています! (2022年9月15日 21時) (レス) id: e110b29402 (このIDを非表示/違反報告)
みなか - 面白いです!更新楽しみにしてます! (2022年6月8日 22時) (レス) id: 8f3f0cf387 (このIDを非表示/違反報告)
巫都 - 続き待ってます! (2021年12月28日 12時) (レス) id: b5eb63bfb4 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ - 他作品に失礼します。ホリミヤの「うるさい。あとやかましい。」の作品の方はもう更新されないのですか? (2021年10月28日 18時) (レス) id: becaa0688f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ruu | 作成日時:2021年9月20日 15時

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