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裏がありすぎた話 ページ4

……




迅「…ということだ」

A「なにが…『ということだ。』ですか、それ本当なら私やっぱり掌でころがされてるじゃないですか」

迅「今まで黙ってたのは悪かったって」



またいつも通りヘラヘラと笑いながらそう言う迅

すっかり暗くなった帰り道

迅は言った通り、勝ち越したAに1から全部説明をした。

……




まず一つ目

近々ネイバーによる大規模侵攻が起こること


二つ目

Aにそこで玉狛で作られたA専用の試作トリガーを使わせたかったこと


三つ目

その専用トリガー自体はもう完成していたが、使用許可が降りていなかったこと


四つ目

Aのブラックトリガー争奪戦の参加も、今回の迅とのランク戦もその使用許可を得るために必要だったこと







A「大体なんで玉狛で作られた私用のトリガーに使用許可が必要なんですか」

迅「まぁ、おまえの試作トリガーが完成した時点でオマエはただの玉狛のB級ソロ隊員、何にも結果を出してない中坊に与えるには玉狛のトリガーは強力すぎるって、判断らしい…ボスによるとな。」

A「私の実力がそのトリガーを扱えるほどか確かめた訳ですか……」

迅「まぁ、ボスはそんなもったいぶらずに渡してやろうと思ってたみたいだけど、俺が止めた。」

A「……私がまだ迅さんに勝ち越せてなかったから?」

迅「うーん…お前の試作トリガーが完成した時ってちょうどお前が孤月使いこなせるようになったかなぁ〜みたいなタイミングだったからさ、変なタイミングで新しいトリガー使っても身につかないしな。

そこは俺が師匠権限でしばらくは渡さない方向でって話通した。」


A「で、そろそろ大規模侵攻が近いから渡しときたいな〜って感じですか?」

迅「そうそう!」


A「はぁ…」

迅「まぁ、大規模侵攻で使うか使わないかはウグイスに任せるけど」


A「やっぱり釈然としない…やっと迅さんに勝ち越せたのに…それすらも仕組まれてそうで…」

迅「言っとくけど、手は抜いてないから」

A「っ!」


迅「ウグイスが手抜かれて勝つのが1番嫌いなの知ってるしな」

A「……そうですか」


迅「だから、オマエの実力で俺に勝ったんだよ」


ポンポン

いつもより優しく頭を撫でる迅さん


迅「ほんと、強くなったなぁ。やっぱり風刃は鶯に使って欲しかったんだけどなぁ」

A「っ!?」


一瞬戸惑ったAは足を止めて、迅もつられて足を止める


A「……それは嫌です」


そして、
Aはまっ直ぐに迅の目を見てそう言いきった

後悔→←10本勝負



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蚊帳 - 気長に抗酸化待っています! (2022年9月15日 21時) (レス) id: e110b29402 (このIDを非表示/違反報告)
みなか - 面白いです!更新楽しみにしてます! (2022年6月8日 22時) (レス) id: 8f3f0cf387 (このIDを非表示/違反報告)
巫都 - 続き待ってます! (2021年12月28日 12時) (レス) id: b5eb63bfb4 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ - 他作品に失礼します。ホリミヤの「うるさい。あとやかましい。」の作品の方はもう更新されないのですか? (2021年10月28日 18時) (レス) id: becaa0688f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ruu | 作成日時:2021年9月20日 15時

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