胸が熱い ページ15
……
A「……」
「私ね！あの時の鶯さんに憧れてボーダー入ったんだよ！」
A「えっ」
そこから彼女は捲し立てるように早口にAを褒め始め
「もう！ほんとかっこよくて！」
「今、C級でスナイパーやってるんだけど、鶯さん全然いないし噂とかも聞かないし…」
「だから！この前本部で緑川くんとランク戦してるの見てびっくりしちゃって！！」
「画面に穴が開くほどログ何回も見て！もう、もっと憧れたっていうか！！！」
どんどん顔が赤面して、俯いていくA…
A「……」(限界)
「それでね！わた……むぐっ」
Aは俯いたまま彼女の口を塞ぐ
A「わっ…わかったから……もう充分…」
「……！？」(かっかわいい！！！耳まで真っ赤！！)
「わっ私、天川！天川星！天の川って書いてアマガケ！」
A「えっあっ……鶯Aです」
天川「知ってるよ！」
A「えっはい」
天川「あっあの」
A「ん？」
天川「わっ私…頑張るから！頑張ってはやくB級に上がるから、そしたら…」
A「……？」
ウィーン
いきなり響き渡る警報
携帯が鳴り、緊急呼び出しがボーダー本部からかかる
周りの生徒はザワザワと騒ぎ出し、警戒区域の真っ黒な空を見上げる
A「緊急呼び出し…」
天川「来た」
A「生徒は先生の指示に従って避難！」
ザワザワと騒がしいクラスにAの声が響き渡り、
落ち着きをとりもどす
A「落ち着いて、早急に避難をお願いします。先生」
先生「わっわかったわ」
担任にそう告げて天川に声をかける
A「……行くよ、天川さん。」
天川「はっはい！」
バタバタと校舎を出る途中
天川「あっあの！」
A「なに？」
天川「さっきの話！」
A「あぁ…天川さんがB級に上がったらの話？結局、なんの話…」
天川「……チームを組んで欲しいの！！！」
A「っっ！？」
足を動かしつつも驚きで躓きかけるA
A(落ち着いて、いつものことじゃない、ちゃんと断ればいいだけ)
天川「私、貴方みたいに強くなりたい！貴方の隣で、肩を並べられるようになりたいの！」
Aの横を走りながら笑ってそう言う天川さん
A「……」
驚きと不安、興味と感心…そしてほんの少しの寂しさが
Aの頭の中を埋め尽くす
そこから咄嗟に出て来た答え
A「……考えといてあげる」
天川「っっ…ウン！」
A(何言ってんだ私、こんな時にチームだなんてなんで断らなかった)
…
……
なんでこんなに胸が熱いんだ…
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蚊帳 - 気長に抗酸化待っています！ (2022年9月15日 21時) (
レス) id: e110b29402 (このIDを非表示/違反報告)
みなか - 面白いです！更新楽しみにしてます！ (2022年6月8日 22時) (レス) id: 8f3f0cf387 (このIDを非表示/違反報告)
巫都 - 続き待ってます！ (2021年12月28日 12時) (レス) id: b5eb63bfb4 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ - 他作品に失礼します。ホリミヤの｢うるさい。あとやかましい。｣の作品の方はもう更新されないのですか？ (2021年10月28日 18時) (レス) id: becaa0688f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ruu | 作成日時：2021年9月20日 15時
