饒舌 ページ2
……
…
風間「……それより、お前はここで何している」
A「えっ…と……」
風間達と話し込んで忘れていたがAは今、絶賛迷子タイムである
A「あっ…あの……スナイパー用の訓練室…って…どこですか……」
声がどんどん小さくなり、心なしか背中も丸くなり目線も下がる、Aはそのまま俯きがちに質問する
A(…迷子なんて…この歳で迷子なんて…!)
恥ずかしさと気まずさと複雑な感情からこの場を今すぐにでも去りたいA
歌川「え〜と……もしかして…」
風間「…なるほど」
菊地原「……つまり迷子ってこと?その歳で?ボーダー入りたての新人じゃあるまいし。」
歌川「ちょっお前はまたそうやってすぐ…」
A「………」(悪口だけなら饒舌だな…相変わらず…)
風間「それなら早く言え、連れて行ってやる。」
A「………ハイ。」
A(……帰りたい切実に)
気分が一層暗くなるA
そんなところに
前の方から誰かが歩いてくる
タッタッタ
迅「おっいたいた。ウグイス〜ーー」
A「…!……じっじじじっ迅さん…」
風間「……迅か」
菊地原「うわ…」
歌川「お前はもうちょっと表情を隠せ菊地原。すいません、迅さん。」
表情の変わらない風間さんと明らかに嫌そうな顔の菊地原先輩、そんな菊地原先輩のフォローをする相変わらずの歌川先輩…
Aはそれを眺めつつ心の中でガッツポーズだ
A(ナイスタイミングです、今日だけはありがとうございます…)
迅「おっ、風間隊じゃん。どしたの?」
風間「おまえこそどうした、普段からめったに本部には顔出さないだろう。」
迅「ん?…あぁ。今日はね、うちの弟子にランク戦をさせたくてさぁー」
菊地原「弟子?」
歌川「迅さんの?」
迅「そうそう。そこの迷子だよ。」
菊地原「コイツがあの人の弟子…」
風間「なるほど…動きが誰かに似てると思ってたが迅だったか…」
A「……似てる…」
A(なんかちょっとイラッときた……)
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蚊帳 - 気長に抗酸化待っています! (2022年9月15日 21時) (レス) id: e110b29402 (このIDを非表示/違反報告)
みなか - 面白いです!更新楽しみにしてます! (2022年6月8日 22時) (レス) id: 8f3f0cf387 (このIDを非表示/違反報告)
巫都 - 続き待ってます! (2021年12月28日 12時) (レス) id: b5eb63bfb4 (このIDを非表示/違反報告)
すみれ - 他作品に失礼します。ホリミヤの「うるさい。あとやかましい。」の作品の方はもう更新されないのですか? (2021年10月28日 18時) (レス) id: becaa0688f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ruu | 作成日時:2021年9月20日 15時