story37 ページ37
.
エイト「ツムルさ
Aちゃんに何かした？」
ツムル「へ？！！
‥‥いや、
なにも‥‥？」
まさか今その話題を出すのかと、目を泳がしながら口籠もる
数秒の沈黙が続いたと思えば、いきなり倒れるようにソファーに寝転ぶエイト
エ「イチョウー‥‥」
イ「ど、どうした？」
エ「‥‥何でさ
他の教師にも色目使うのかな」
イ「‥‥何が？」
寝転んだ同僚の顔を覗き込めば、遠くを見つめよく分からない事を言い出してきた
他の教師に色目？
‥‥誰の事だ？
考え込むイチョウと、何かを思いついたようにツムルが口を出す
ツ「それ、Aちゃんのこと？」
イ「ああ！
Aちゃんの事ね！
‥‥え？
エイト？」
ツ「エイトAちゃんのこと好きなの？！」
若干被せ気味に大声を出したツムルと、思っている事を言葉にされ面食らった表情をするエイト
エ「‥‥は？！」
ツ「まじで？！」
エ「ち、
違う」
教師
という言葉が頭にチラつき動揺しながらも否定すれば
面白そうに口角を上げるツムル
ツ「えーじゃあ俺Aちゃん好きだから狙って良い？」
おい！と言うイチョウの言葉の後、エイトはゆっくりと体を起こしタバコに火をつける
そのまま大きく吸い込み、ゆっくりと煙を肺から出せば睨み付けるように視線をツムルに向け‥‥
エ「ダメ」
ツ「！」
あまりの気迫にイチョウの後ろに隠れたツムルが
やっぱ好きじゃん！
と言えば無視するかのようにタバコを吸い続ける
イ「はぁ‥‥
エイト、在学中は手出すなよ」
エ「‥‥ん」
ツ「でもさー
Aちゃんモテるじゃん
絶対
卒業までも長いし
どーすんの？
他に彼氏出来たら」
イチョウの後ろからそんな事を言えば、タバコを待つ手が止まる
エ「‥‥俺のこと好きだって言ってるし‥‥」
イ「そうだなー‥‥」
物凄く小さい声でエイトらしく無い事を言ったと思ったら、後ろから流れるように
俺も好きって言われる！
と、割と大きい声で言い出す赤毛の同期
空気を読むって知ってる？
思わず声に出しそうになったが、次に放ったエイトの言葉でそれを言うことは無かった
エ「それもさー‥‥ホント困る
やめて欲しい」
"俺以外に言わないで欲しい"
二本目のタバコに火をつけ、ため息の代わりにゆっくりと煙を吐き出した
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 438人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
めぃめぃ - 29のケロベロス、ケルベロスの間違い (5月11日 21時) (
レス) @page28 id: 110462b49c (このIDを非表示/違反報告)
たふたふ(プロフ) - 篝火さん» コメントありがとうございます♡！わああありがとうございます♡！イチョウ先生には良いポジションをしていただいてます✨う、嬉しすぎます！！そんな素敵な事を言って下さる篝火様も大好きです♡！作品見させていただいてます♡ (2023年4月7日 23時) (レス) id: 43d6dfb854 (このIDを非表示/違反報告)
篝火(プロフ) - 凄く面白くて毎回キュン死しながら見ています!意外とイチョウ先生の一歩引いたところからの視点が好きだったりします…たふたふ様の作品大好きです!たふたふ様も大好きです!!! (2023年4月6日 10時) (レス) @page43 id: d366ff2cb9 (このIDを非表示/違反報告)
たふたふ(プロフ) - もやしが食いたいさん» コメントありがとうございます♡！なななんと！！そんな素敵な事言っていただけるなんて、！感激です！！まだ未熟者ですが頑張ります！♡ わあ！毎日ありがとうございます！嬉しいい！！ムネムネして頂けて良かったです♡！ (2023年3月29日 2時) (レス) id: 7acdf4700c (このIDを非表示/違反報告)
もやしが食いたい(プロフ) - マジで小説書くのうますぎませんか！？！？毎日見に来てます…最高ですね主様…！！✨✨ドキがムネムネです！！！！！これからも無理せず頑張ってください！！！！ (2023年3月28日 19時) (レス) @page35 id: 21232dd82f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：たふたふ | 作成日時：2023年3月10日 9時
