この学校の教師はレベルが高い【魔入間】【教師陣】

story33 ページ33

.




教室を出てから気になる事がある

それはエイト先生がまだ一言も喋らない事だ

暫く無言のまま長い廊下を二人で歩いている‥‥

うん
気まずい

ちなみに私の腕は先程エイト先生に絡みついたままである

え？
幸せだけど良いんですか？




『先生？』




エイト「‥‥」




‥‥え？

見廻りだと言うのに全く周りを見ずに真っ直ぐ一点を見つめている先生

無視された？
‥‥いや、寧ろぼーっとしている感じにも見える

不思議に思いながらも二回目はちゃんと聞こえるように大きめの声で‥‥




『エイト先生！』




エ「！何？！

どうした？！」




『どうしたじゃないです！
先生ぼーっとしてません？さっきから』




エ「え、あー‥‥

いや、Aちゃん！腕！
これ見られたらヤバい、！」




『‥‥先生さっきから私のこと無視してたんだから良いじゃ無いですかこれくらい！
しかもこの格好で大分歩いてますよ？


他の生徒の視線を浴びながら』





エ「え"、

‥‥まじ？」




『マジです
ちなみにー‥‥

前からダリ先生来てます』




エ「！！！？

ちょ、！ほんとに！腕離して、！」




『えー！！』




エ「えー！じゃなくて！！」




ダリ「えー！」




エ「いや、！だから！！
えーじゃ、な、くて‥‥

あー‥‥

ダリ先生、どうも、」




早い‥‥
いつの間に、！
そしてダリ先生の笑顔がいつも通りすぎて読めない！

そんな事を思いながら冷や汗が止まらないエイト





ダ「Aちゃん！
学校で先生にそんな引っ付いてたらダメだよ！

何回も注意してるんだけどな〜

‥‥ねぇ？」




『！』



眼を薄く開き笑う姿は何とも艶めかしい

しまったという感情とその漂う大人の色気に胸が高鳴る




ダ「ど〜しても引っ付きたいなら

僕の所おいで？」




『‥‥え？

え？え？

いいんですか？』




では
と言いエイトの腕を離れた瞬間後ろから力強く引き戻される





エ「！！だ、だめに決まってるだろ？！

ちょっとダリ先生！何言ってるんですか！」




ダ「え〜？？

エイト先生必死〜」




エ「‥‥え、いや、

いやいや！普通に止めますって！」




ダ「へー‥‥

そうですか！
残念！じゃあAちゃん


また二人の時ね？」




エ「！」




『え！！？あ、』


ダリ先生！！それはどういう意味でしょうか？！
そう叫びそうになったが印刷室での事を思い出し言葉を詰まらせる




.

story34→←story32

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す