この学校の教師はレベルが高い【魔入間】【教師陣】

story32 ページ32

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気詰まりな沈黙が流れる中、廊下から聞こえる足音が部屋の前で止まる




エイト「ツムル居る？」




ドア越しに聞こえてきた大好きな声に反応し顔を向ければ扉を開け入ってくるエイト先生の姿




ツ「！！」




エ「あ、え？Aちゃん？

‥‥何してんの2人してしゃがみ込んで」




その時、勢いよく顔を上げたツムルに若干びっくりはしたものの
眉間に皺を寄せ真っ赤な顔の同僚に顔がひきつる





ツ「‥‥何でもない

で、何？どうしたの？」





エ「いやいや
こっちがどうしたの、なんだけど

Aちゃん大丈夫？」





『え、エイト先生！！』




大好きなエイト先生に話しかけられ、まだほのかに色付いている頬で嬉しそうに駆け寄ればそっと頭を撫で見つめられる




『‥‥エイト先生？』




エ「顔赤い‥‥」




『！！

あ、部屋が暑くて‥‥』




思わぬ指摘をされ恥ずかしそうに視線を下にずらし答えれば、少しの沈黙の後

そっか、と小さく聞こえる声




絞り出した返答に無理があるだろうと思いながらも
もう一度視線をエイト先生に向けるが交わる事は無かった




エ「で？

ツムルは何してんの」




ツ「‥‥今日俺の授業で爆睡してたAちゃんに説教してた‥‥所」




エ「‥‥で？」




ツ「な、何だよ！
それだけ！！
何その目？！その軽蔑な目は何？！

ちょ、やめて！！」




エ「お前‥‥

犯罪だから」




ツ「おおおい！！
何が？！何も言ってないよね？！
え？

まって目が本気
エイトさん？」




エ「教師寮でゆっくり話そうな

ツムル」




ツ「！！
本気(マジ)じゃん‥‥」




真っ赤になってたツムルは、エイトの気迫に押され一瞬で血の気が引くように顔を青くさせる




『‥‥エイト先生はどうしたの？』




こっちを見て欲しいのと、真っ青なツムル先生が少し可哀想になったのとでそっと裾を摘み呼びかける




エ「ん？
ああ、見廻りだよ

学校警備担当だからね」




教室の電気がついてたからツムル居るのかと思って

そう言いながらAに笑いかける




『！私も先生と一緒に見廻りしたい』




視線が合わさった事が嬉しくエイトの腕に絡み付けば

「うん、良いよ」

と、あっさりと承諾され目を丸くする




エ「ツムル、説教終わったんだろ？」




ツ「‥‥終わった」




エ「ん

じゃあ行こっか？」



まさかの展開に驚きながらもエイト先生と二人で見廻り出来るという嬉しさに顔を綻ばせ準備室を後にする


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