婚約者から愛される方法【五条悟】

言葉 ページ33

貴方「やはりご存知でしたか」




父「私は当主だからな」




貴方「そうですよね、静観して頂いてることも承知の上で私は雪葉をこの一年育ててきました」




雪葉「ママ！ドーン！」




貴方「うご！
流石…ユキくん…激しい」




ユキくんのハグに応える私。
それを見て微笑むお父さん。




父「雪葉は元気がいいな」




雪葉「じーじ！」




父「可愛いな」




お姉ちゃんは何を恐れているんだろう。





貴方「雪葉はこれからも私が育てます。
お姉ちゃんが落ち着くまで」




父「…そうは言っても、お前にも家庭がある。
A、自分の気持ちを抑えてまで旦那を姉に上げる必要はない」




知らないと思っていた。




父「悟くんを愛しているのなら、
志乃を哀れだと思うな。
あいつもいい大人だ…私から言っておこう」




でも、そうだよね。




貴方「お父さん、
志乃姉様には悟くんがいなきゃ駄目なんです。

私はもう…平気ですよ、本当に」




お父さんもお母さんを愛して結婚した。
愛を知らない人が家族を守れる訳がない。




雪葉「まま、だっこ！！」




貴方「アハハ！
甘えんぼさんですね？」




父「…Aも
何かを見つけてしまったようだな」





そう言って優しく笑った父は悟ったように口を閉ざした。
やはりお父さんは…




貴方「はい！」




昔から、優しい人だ。

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