ゆっくり ページ28
横山side
「ヒナ？ヒナ？！」
『うっ、、っ』
「大丈夫大丈夫、ゆっくり息して」
吐きそうか？と思ったら朝と同じように
ボロボロと涙を流して震えていた。
生憎、他のメンバーは先にスタジオに行っている。
『はぁ、こわ、い…』
「こわいな。でも俺おるで？ずっとヒナの横におるよ」
『… や、』
『ヒナ？』
「…翔くん」
櫻「どうしたの、ヒナ」
「…ちょっと、色々あって。」
櫻「…そっか」
『はぁ、…っ、いや…』
櫻「ヒナ〜、俺だよ、分かる？」
『や、…』
「ごめん、翔くん。後で説明するからとりあえずスタジオ連れてくん手伝ってくれへん？」
楽屋戻るかスタジオ行くか迷ったけど、スタジオの方がメンバーも
マネージャーもおるし、ヒナも知ってる人多い方が落ち着くはずや。
たまたま通りかかった翔くんに手伝ってもらってスタジオに向かう。
大「信ちゃん？！」
安「ごめん、俺ら先行ってもうて、」
「しゃあない、次から一緒に移動したって欲しい」
櫻「ヒナ、痩せたね」
大「ほんまや、かるっ」
ちょうど機材トラブルで開始時間がちょっとずれたから
ヒナを落ち着かせる時間ができた。
大倉に一旦預けて翔くんに簡潔に事情を説明した。
櫻「まじか、」
「おん。…だからヒナがひとりで仕事ある日とか、
見かけたら気に掛けたって欲しい」
櫻「それはもちろん。よく見かけるから…うん。メンバーにも伝えていい？」
「うん、気にかける人が多い方が安心やしな」
櫻「とりあえず今はヒナの心を戻すことだね」
「…うん、」
櫻「焦んなくても大丈夫だよ。時間かけて、ゆっくり向き合って行こう」
「…ありがと」
翔くんの言葉で俺は焦っていたことに気づいた。
早く元のヒナに戻さなければ、て。
焦る必要なんてないか。
ゆっくり、ヒナのペースで、俺らのペースで。
その後もしばらくはこの状態は続いた。
家を出るとき、楽屋から出るとき、外に出るとき、毎回と言っていいほど
立ち止まったり時には過呼吸になったりすることがあった。
仕事はやると言って聞かへんくて、ほんまは控えさせたい
ピンでの仕事もなんとかやってるみたい。
翔くんたちも気に掛けてくれてて見かけたりしたら
毎回連絡をくれた。
『いってきます』
「いってらっしゃい」
そのおかげでやっとひとりで外に出れるようになった。
犯人も全員捕まって、封筒が入ってることもなくなった。
ゆっくりでいいから一歩ずつ、前に進もうな。
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←大丈夫か
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 151人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
真理(プロフ) - ありがとうございます。 (2021年1月24日 22時) (
レス) id: ebe88a5abd (このIDを非表示/違反報告)
雨悠(プロフ) - pomさん» 返信ありがとうございます！ゆっくりで大丈夫です！pom様のペースで！楽しみにしています！ (2021年1月17日 14時) (レス) id: de14c26198 (このIDを非表示/違反報告)
pom(プロフ) - 雨悠さん» 楽しみにしていただきありがとうございます！パスワードはkanjani8となっております！なかなか更新できず、パスワードをかけました。こちらのお話も全く更新できず、申し訳ありません！ (2021年1月17日 13時) (レス) id: f223fa30a9 (このIDを非表示/違反報告)
雨悠(プロフ) - いつも楽しみにしています！愛屋乃鳥を読みたいのですがパスワードはどこでわかりますか？ (2021年1月17日 13時) (レス) id: de14c26198 (このIDを非表示/違反報告)
真理(プロフ) - pomさん» かしこまりました！リエストに応えて下さりありがとうございます！楽しみしてます！ (2020年12月11日 13時) (レス) id: ebe88a5abd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：nann | 作成日時：2020年4月30日 0時
