私を誘拐した意味あったか？【浦島坂田船】

誘拐の意味１１ ページ11

チャラ男の変な発言を無視して、話の続きを催促する。



「とっとと言えよ、緑のたぬき」



「一々、俺の呼び名を変えんな。まず、うらたぬきだし」



「分かったら、早よ続きを話せくそたぬき」



「前より酷くなってる。……で、話の続きな。うーんと、中学くらいの頃かな。俺ら五人で話したことあるんだよ」



中学か……。

……ハッ、まさかお前ら【あの四人組か!?】



「なんだ、覚えてんじゃん」


あの四人組、とはイケメンな事で有名だったやつらである。


いや、私みたいなモブがそんなのに関わったりしねぇよ。


「あの頃はさ、A、めっちゃおとなしかったやろ？」



「あぁ、ねーちゃんがいたからじゃね？」



そう、私には凄く厳しかった姉がいたのだ。今はウルグアイとかにいるんじゃないかな←



「そんで、僕らはモテてたわけですよ。自分で言うのも、なんですがねぇ」



そうか、やっぱり人間は顔が全てなんだな。よく分かった。




今すぐナイル川に沈んできます((



「待て待て待て待て。肝心なところを話してないから。それが終わったら行ってもいいぞ」



「それもそれで酷ぇよ!!!」


ってか、話が繋がってないぞ。

私がおとなしかった事と、お前らがモテてた事になんの関係があるんだ。


くそたぬきは、投げやりな感じに言葉を続けた。



「まぁ、あの時さ。俺らは結構Aの事気になってたんだよね」




「what……？」


言ってるイミがよくワカリマセーン!

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