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(言葉を出さずにウインク一つでカルネさんの指示を理解するなんてほんとにすごい。長い間一緒に過ごしてきたって聞いてるけど、強い絆があるからこそそんなことができるんだろうな。
でも、私とボーマンダにだって強い絆がある!)
カルネとサーナイトに比べたら一緒にいた期間は短く、無言でボーマンダに指示を与えることも出来ないが、それでもパートナーとの絆の強さで負けるつもりはない。

(ただ攻撃しても避けられるだけ。カルネさんのポケモンに当たるわけない。考えろ、考えろ…!)
一撃でもサーナイトに与えたい。
このまま負けたくない!

その思いでAは考える。そして……


「―――ボーマンダ!ストーンエッジ!」

ボーマンダはAの指示を聞くと体が白色を帯び、無数の白い光の玉から成る2つの輪が体を包む。すると多数の石が現れ、頭を下げると相手に向かって石が発射された。だがカルネのウインクでの指示でサーナイトは巨大な石を交わしてゆく。ドスン、ドスン、と石が地面に激突する派手な音が響いた。

「そのまま攻撃を続けて!」

当たらないのに攻撃を止めさせない。だがボーマンダはAを信じて指示通り連続で石を発射し続ける。サーナイトにすべて交わされ石は次々と地面に激突し、フィールドに大量の土煙が巻き上がってゆく。
カルネはAの考えを見抜いたのだが、反撃せず様子を見ていると、フィールドが土煙に包まれサーナイトとボーマンダの姿が見えなくなった。

「気配でサーナイトの位置を把握して!ボーマンダ、すてみタックル!!」

ボーマンダは瞳を閉じ、集中してサーナイトの気配を探し出す。
カッと目を見開くと地面に向かって急降下し煙の中に突っ込んでゆく。前後左右がまったく見えない煙の中にいたサーナイトは急に自分に近づいてくる気配を感じ、振り向くがもう遅い。いつの間にかサーナイトの目の前にいたボーマンダは強烈なタックルを食らわした。痛そうな鳴き声を上げながら地面に叩き受けられ、そのまま勢いよく地面を滑ってゆく。

「サーナイト!」

煙の中から勢いよく出てきて、地面を滑るようにカルネの横まで吹っ飛ばされたサーナイトにカルネは膝をついた。そして心配そうにパートナーを見つめる。

「大丈夫?サーナイト」

「サー…ナイ!」

問題ない、と返事をする。ボーマンダのタックルはかなりの威力だったが、さすがチャンピオンのポケモンなだけあってこんなものでは倒れなかった。

〃→←〃



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設定タグ:ポケモン , 夢小説 , ポケモンXY   
作品ジャンル:アニメ
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作者名: | 作者ホームページ:http://id38.fm-p.jp/213/7772010/  
作成日時:2016年5月27日 7時

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