【急募】:異世界への対処法 ２ 〈ポケモン×ツイステ〉

１ー単独レギオン ページ10

「……さ！今日はもう遅い。タルトを寮長に渡すのは明日にして、寮に戻ろう。明日は"なんでもない日"のパーティだ。遅刻するなよ」


「A、また泊めてくんない？オレ意地悪な先輩に寮に入れてもらえないみたいだし！」

「あら〜、棘のある言い方〜」

『別にいいけど…』

「っしゃ！じゃあ今日の晩メシはAの手作り料理がいい！グリムばっか美味いもん食ってズリぃよ！」

「こらエース。あまりAに甘えるのはよせ」


グリムは宿泊代としてツナ缶を寄越せとごねていたが、だだっ広いオンボロ寮に数人泊まるくらいなら別に負担もない。お目付け役としてデュースも副寮長から外泊許可を貰った

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その晩は不思議な夢を見た。



以前にも見た事がある。夢でいつだかに出会った女王と女の子。そして複数のトランプ兵達。





「私のバラをよくも汚したね！！さあ覚悟をおし！」

「女王様どうぞお助けを！悪いのはあいつで__」



責任から免れようと、口々にトランプ兵達が答える。1が悪い、いや2が悪い、いやいや3が悪い…と。証言もバラバラでこれじゃあ埒が明かない




「もうやめ！3人の首をはねよ！」



女王が下した命はあまりに理不尽なもの。それでも周りは誰一人止めることなく、言われた通りトランプ兵達を連れ去っていく


ふふん、と上機嫌に鼻を鳴らす女王。正直見ていられなかった……なぜ、彼女の横暴に誰も反論しないのだろうか。そう簡単に、首をはねてもいいものなのか



「色を間違えたんじゃ、首をはねられてもしかたない」

「赤と白を間違えるなんて、とんでもないことだ」




周りの反応もどうかしてる。誰だって間違いのひとつやふたつ、あるに決まってるじゃないか。色を間違えただけで……そんな大事になるなんてさ


みなが言わないなら、私がなんか言ってやる。そう思い口を開きかけた途端……突如として視界が真っ白になった









この夢には、まだ続きがあるのかも

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