【急募】:異世界への対処法 ２ 〈ポケモン×ツイステ〉

２ー蓄積デンジャラス ページ41

その後、ゴースト達との簡単な手合わせが行われた。訳が分からないまま事が進み戸惑いを隠せない様子だったが、ひとまず対処は出来ているようだ。肩で息をし始めそろそろ疲れてきたなという頃合で終わったのだが……




「オイ学園長！ブロットの話とゴーストとの戦い！なんの関係もなくねぇか！？」

「グリムくん、首輪についた魔法石を見てごらんなさい」



言われた通り、グリムが付けている首輪に目をやると……なぜが魔法石が濁っている。遠目だが、明らかに黒いシミが付いていたのだ




「それこそが魔法を使ったことにより生じたブロットです」

『……一度汚れてしまえば、元に戻せないんですか？』

「いいえ。充分な休息を取れば時間経過と共にブロットは消えていきます……

魔法石は魔法の発想を助けてくれるだけでなく、ブロットが直接術者の身体に蓄積されないようある程度肩代わりをしてくれる素敵なアイテムなのです」

「なるほど。つまり魔法石が曇ってきたら身体を休めろ、ってことですね」

「正解です。よく食べ、よく眠ることで大抵のブロットは解消されますから」


『(ポケモンのケアと一緒だな…)』



勿論私だって、バトルの前後にポケモン達の状態を診て貰ったりコンディションを整えたりと、ケアは怠らない。中には高威力の技を放つポケモンもいるのだから、きちんとトレーナーが面倒を見るべきなのだ




「まぁ、魔力量は人によって千差万別ですが、ごく一部を除いてブロットの許容量にそれほど大きな差はありません。ローズハートくんのように魔力量が多い人ほど、ブロット蓄積には細心の注意をはらわなければならないのです」

「沢山使えるからって考え無しにバカスカ魔法をぶっ放しまくれば、あっという間にブロットが溜まっちまうっていう事か」



言い換えてしまえば、エース達の魔力はまだそこまでに達していないということ。素直に喜んでいいのかどうか……微妙なところではある





「じゃあ、みんな魔法の使いすぎて魔法石が真っ黒になると……こないだのリドルみたいに闇落ちバーサーカーになっちまうのか？でっけー魔神見たいなのも出て怖かったんだゾ…」


「ブロットの蓄積量は魔法士自身の精神状態に大きく影響を受けます。怒り、悲しみ、恐怖、混乱……そういった負のエネルギーを抱えていると、ブロットが非常に溜まりやすくオーバーブロットを引き起こしやすくなります」


『負のエネルギー……』

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