【急募】:異世界への対処法 ２ 〈ポケモン×ツイステ〉

１ー無鉄砲デュエル ページ23

その晩も、不思議な夢を見た。いつだかの綺麗に手入れされた庭とは全く違う場所。法廷らしき場所で声を荒らげる……金髪の女の子と、女王。



「言わせてもらうわ！なにが女王陛下よ！あなたはワガママで底意地の悪い暴君じゃない！！」

「フフフフ、お前今……なんとお言いだったね？」

「アンタはワガママで底意地の悪い暴君だとさ♪」


頭上でケラケラと悪い珍しい毛色のネコポケモン。その言葉に腹を立て声を張り上げた女王……



「うぎいいいいいい！！首をおはねー！」



その命令と共に多くの衛兵が少女へと襲いかかる。首を切れ、女王の命令通りに、と。咄嗟のことにモンスターボールを取り出す間も無かった

……なぜ、女王を止めないのか。そこが疑問に残る。こうなる前に誰かがやめろと声をあげれば……どことなく既視感を覚える光景をただただ眺めていた




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ふと、目を覚ますといつものオンボロ寮自室。早めに起きてしまい、かと言って二度寝もなぁ…と考えた末早めに支度を始めることにした


「A〜！おっ、もう起きてたんだゾ」

「今日は決戦日だ！さ、行こうぜ」

『そうね、行こう』



気合十分のエースにデュース。何を隠そう今回の決闘は私達の首がかかってるのだ。万全に対策を練ったのだが、それが上手く通用するかどうか……あくまで私はアドバイスをしたまで。実際に戦うのはこの2人なのだから




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ハーツラビュル内でも決闘のことは話題になっていたらしい。寮に来てみればその噂で持ち切り、物珍しそうな顔をした観客も多かった


「これよりハーツラビュル寮の寮長の座をかけて決闘を行います。挑戦者はエース・トラッポラ。そしてデュース・スペード。
挑戦を受けるのは現寮長であるリドル・ローズハート

では決闘の掟に従い、挑戦者のハンデである魔法封じの首輪を外してください」



ガチャン、と音が聞こえエースとデュースの首輪が外れる。審判は学園長が請け負うようだ……審判に挑戦者、そして観客。この感じ…なんだか懐かしいかも


「リドルくん、今日の午後のお茶の用意はどうする？」

「愚問だね。ボクのお茶の時間は毎日キッカリ16時とルールで決まっている」

「でももう15時半を過ぎてるけど……」


「ボクが遅刻をすると思うのか？どうせすぐ決着がつく。

そういうわけで、ボクには時間がない。1人ずつ相手をするのも面倒だ。2人纏めてかかっておいで」


そう言って不敵に笑った

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