ナックルシティの竜 �� ページ4
「女の世話をしろ？ ………アハハハ！ 結婚もしていないオレさまに愛人を囲めとはな。ジイもついに
「笑い事ではありませんぞ、キバナさま」
───キバナさま、か。
尊称で呼ばれて、キバナはジムリーダーとは異なるもうひとつの顔つきになる。
王家を守護するガラル貴族。
竜の鱗のごとき鉄壁の要塞・ナックルシティを統べ、ガラル全土に八家ある貴族のなかでもトップレベルの存在だ。
「それで？ そのキバナさまに何をさせようと企んでる。断っておくが、見合いのつもりなら話はここでおしまいだぜ」
「そうではございません」
老人は「早く花嫁をお迎えになることも勿論大切ですが」と付け加えた上で、
「キバナさまには ある少女の
と言って件の少女が映るトレーナーカードを差し出してきた。
彼女の長いまつ毛に縁取られた瞳はぱっちりと大きく、キラキラとした星くずの輝きを宿していた。
すっきりした輪郭、柔らかそうな頬は誰にも触れられたことのない雪の純白。そのくせ、唇は蜜にくちづけたようにベビーピンクに濡れている。
それはまるで、無垢な少女のなかに大人の艶を一滴だけ垂らしたような───
「綺麗な子だな。それにスゲー可愛い」
軽率だが、率直な感想だった。
こんな
が───
「ようするに子どものお
「されど命令でございます」
貴族の、それもジムリーダー最強と名高いこのオレさまに命令を下せる人間なんて限られている。
大臣か、もしくはもっと貴い───
キバナの脳裏にひとりの影が映し出される。
その身なり、
「ま、かの兄公爵のご命令となれば仕方がないか」
「それが……」
老人が苦い間をあけて、声をひそめた。
「憎っっっっっくきシルディ家には勿論のことですが、我らがソッドさまにも、くれぐれも目を付けられぬようにと………」
思わず「は？」と上擦ってしまう。
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栞奈(プロフ) - 終わ、終わり…うわぁぁぁぁぁぁぁぁ (2020年7月18日 15時) (
レス) id: 9e3c94c974 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - 終わりって表示されてますけど、まだ続きますよね？続きがとても気になるのでお願いします( ；∀；) (2020年6月14日 20時) (レス) id: b2104f9538 (このIDを非表示/違反報告)
PP(プロフ) - エマりんさん» すみません…唐突なお申し出にちょっとビックリしてしまって…;;; 私の作品を気に入って下さっていたり、ビートやキバナなどのポケモンキャラクターがお好きといった理由でお声掛け頂いている感じでしょうか……？？;;; (2020年2月10日 8時) (レス) id: 55cfe36b05 (このIDを非表示/違反報告)
エマりん - 友達になりませんか？ (2020年2月9日 13時) (レス) id: fd98254018 (このIDを非表示/違反報告)
PP(プロフ) - ねこさん» →キバナさんは面倒見の良い兄貴肌と見せかけたゆるふわ女子…(笑) またぜひ覗いてやってください＊ コメント頂き有難う御座いました！ (2020年1月19日 0時) (レス) id: 55cfe36b05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：PP | 作成日時：2019年12月20日 22時
