──その言葉をもう一度くれるなんて、あなたはどうして、いつも、そう、 ページ26
『ねえ、大丈夫…？』
「………ここに来るのですか？」
感情がすっぽりと抜け落ちた淡々とした抑揚。
「アドバイスしてあげますけど、やめておいた方がいいよ。
今のぼくは気分が優れないですから。
安易に近づくつもりなら、痛めつけるからね」
ウェーブがかった髪は風のままに揺れて、それは蝋燭の炎のように簡単に消えてしまいそう。
舞踏会で火照った熱をさらうような冷たい風が吹く。
炎が消えてしまわないように、繋ぎ止めるように、Aは自分のケープを彼の肩にかけた。
『ええと…なんだか辛そうに見えたから……寒くない？ 暖かいところで休もう？ よかったら肩を貸すからわたしに掴まって───』
どきり、と心音が跳ね上がる思いがしたの。
呼吸が止まって、うまく息ができない感覚。
彼の淡い
『あの…』
大丈夫？ なんて二度目は聞けない。
だって すごく哀しそうな目………
強い風が、びう、と吹き荒れて髪を乱す。
『(やだ、飛ばされちゃう)』
花の髪飾りに触れると、指の間から小さな花びらが
まるで誰かの涙みたい…
「あなたは───…
『え？ なぁに…？』
乱暴な風の音でよく聞こえないよ───
きれいに咲いていたのに
花びらは全部落ちてしまった
すっかりぐちゃぐちゃになった前髪を手櫛で撫でつけ、視界を元に戻す。
風が緩やかに去ってゆく。
ブルーマゼンタの目つきも元通り。
さっきのは見間違いかと思えるほど、彼は最初の印象どおりの不遜さで「フン」と鼻を鳴らした。
──念使いは古い夢を見る �、�← ──敵意を毒のように忍ばせて
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栞奈(プロフ) - 終わ、終わり…うわぁぁぁぁぁぁぁぁ (2020年7月18日 15時) (
レス) id: 9e3c94c974 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - 終わりって表示されてますけど、まだ続きますよね？続きがとても気になるのでお願いします( ；∀；) (2020年6月14日 20時) (レス) id: b2104f9538 (このIDを非表示/違反報告)
PP(プロフ) - エマりんさん» すみません…唐突なお申し出にちょっとビックリしてしまって…;;; 私の作品を気に入って下さっていたり、ビートやキバナなどのポケモンキャラクターがお好きといった理由でお声掛け頂いている感じでしょうか……？？;;; (2020年2月10日 8時) (レス) id: 55cfe36b05 (このIDを非表示/違反報告)
エマりん - 友達になりませんか？ (2020年2月9日 13時) (レス) id: fd98254018 (このIDを非表示/違反報告)
PP(プロフ) - ねこさん» →キバナさんは面倒見の良い兄貴肌と見せかけたゆるふわ女子…(笑) またぜひ覗いてやってください＊ コメント頂き有難う御座いました！ (2020年1月19日 0時) (レス) id: 55cfe36b05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：PP | 作成日時：2019年12月20日 22時
