──輪舞曲(ロンド)・ロゼ �� ページ22
(なぁ…に…？)
何をされてるの？
息が苦しい………
だんだんと頭のさきから、ぼぅ…と甘く痺れていく感覚。
きっと呼吸を奪われたせいだろうけど、それだけじゃないようにも思える。
男のひとの弾力ある唇が、あむ、と唇に柔らかく噛みついてくる。
二度、三度と繰り返していくうちに牙がチクリと当たると、相手の「フッ」と小さく笑う吐息がかかった。
『っ…』
どうにか手に ぐっ と力を込めて身体を押し退けようとする。
キバナさんの唇が離れると、小さな牙は次に耳元に触れた。
「嬢ちゃんの名誉のためだぜ……拒むなよ？」
周囲から隠すように低く囁くと、拒絶するAの指の間に指をさし入れて絡めとってしまう。
反った身体を抱き起こし、そのまま抱擁される。
握っていない方の手がAの髪をさも愛おしそうに撫でてゆく。
はたから見れば、深く想い合う恋人同士のよう。
『(どうしよう……こんな…こんなことって……)』
一瞬のようにも永遠のようにも思える時の中で、Aは状況を整理しようと必死に必死に考えを巡らせた。
その髪の上へ、額へ、鼻の先へと触れるだけのキスが注がれる。
とても思考なんてできない。
ふわふわと視線をさまよわせる…
マリィちゃんは両手で頬を抑えて、驚いたような嬉しそうな表情をしてこっちを見てる。
隣のホップは耳まで真っ赤になった顔を恥ずかしそうに横に逸らしている。
他のジムチャレンジャーは好奇の視線を浴びせてくるし、数人の女の子は「ウソぉ？！」「ショック！」と悲鳴をあげてるみたい。
さっきの白い髪色の子は────
『(どう思われたんだろう…)』
表情が見えないせいか、一瞬そんな思いがよぎる。
口をぽかんと開いていたダンデさんが、琥珀色の瞳を柔らかく曲げながら言った。
「おめでたい記念パーティにサプライズの嬉しい報告をありがとう！！
花嫁修行にジムチャレンジとは、さすがはナックルシティのジムリーダーだな！」
ダンデさんの声量のある朗らかな声が一瞬にして会場の雰囲気を明るく、疑いないクリアなものにしてしまう。
「いくら可愛いからといって花嫁を
「こいつの可愛いさにこのキバナが混乱していたらキーのみを投げてくれ」
ダンデさんとキバナさんが冗談めいて笑うと、周囲からも自然と好意的な笑い声が溢れてきた。
──少女は舞い、竜は踊る→← ──輪舞曲(ロンド)・ロゼ ��
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栞奈(プロフ) - 終わ、終わり…うわぁぁぁぁぁぁぁぁ (2020年7月18日 15時) (
レス) id: 9e3c94c974 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - 終わりって表示されてますけど、まだ続きますよね？続きがとても気になるのでお願いします( ；∀；) (2020年6月14日 20時) (レス) id: b2104f9538 (このIDを非表示/違反報告)
PP(プロフ) - エマりんさん» すみません…唐突なお申し出にちょっとビックリしてしまって…;;; 私の作品を気に入って下さっていたり、ビートやキバナなどのポケモンキャラクターがお好きといった理由でお声掛け頂いている感じでしょうか……？？;;; (2020年2月10日 8時) (レス) id: 55cfe36b05 (このIDを非表示/違反報告)
エマりん - 友達になりませんか？ (2020年2月9日 13時) (レス) id: fd98254018 (このIDを非表示/違反報告)
PP(プロフ) - ねこさん» →キバナさんは面倒見の良い兄貴肌と見せかけたゆるふわ女子…(笑) またぜひ覗いてやってください＊ コメント頂き有難う御座いました！ (2020年1月19日 0時) (レス) id: 55cfe36b05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：PP | 作成日時：2019年12月20日 22時
