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プロローグ ─ねがいぼしの狭間に─ ページ1

✩.*˚


ビートと二人、空を見上げた。
広がるのは、黒い絵具で塗りつぶしたような、真っ暗な夜空。

その闇を吸い込んだ鋼の翼を慌ただしく振りながら、アーマーガアの群れが北へと飛び去ってゆく。

〈ガアーア! ガアーア!〉

けたたましい鳴き声と、鋼の翼がぶつかり合う金属音が、不気味な不協和音を奏でている。

「あなたの記憶を消させてもらいます。これまでのことは全部忘れて、新しい人生を生きるんだ」

『いや…っ』

鼓膜を震わす恐ろしい響きを、受け入れたくなくて耳を塞いだ。




「よく聞いて、A。ぼく達 これで最後だ。
あなたの幸せを心から願ってます。だから──さよなら」




はっとして顔を上げる。

哀しみを堪えたビートの瞳。その奥に見えたのは
アーマーガア達の漆黒の鎧の隙間からもれる真っ赤な光の環(わ)。

(あれは 赤い月…?)

──違う! あの光……あの粒子は……!!


目がくらむような強烈な光に、ぎゅっと目を瞑った。
盾となるよう抱き締めてくれるビートの胸に縋りつく。


ムゲンダイナ──

そう呼ばれるポケモンが咆哮する。
赤い閃光が大地を削り、毒竜の爪痕のようにエグれて、塔はあっという間に破壊された。





《ガラルの姫君と8人の騎士》

彼女らを伝承するタペストリーは跡形もなく焼き尽くされてしまった。


─── 竜の爪痕をなぞりながら ───

─── 元凶の男がこちらに振り向く───










ポケモンリーグ委員長・ローズは目を細めて、喜びに満ち満ちた笑みを浮かべる。


「ようこそ!わたくしこそがガラルの王として君臨する
新たなる
ポケモンの世界へ!!」


˚ *.✩




ガラル地方最大にして最高峰である《シュートスタジアム》は凄まじく熱気が高まっている。

その男──チャンピオン・ダンデがリザードンの爪を模った左手を突き上げると、観客席から万雷の拍手が沸き起こる。


『ダンデ! オマエの無敗記録、終わらせる!』

チャレンジャーの宣言をダンデは正面から受け止め、リザードンへ手を翳す───




 

ハロンタウン→



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栞奈(プロフ) - 終わ、終わり…うわぁぁぁぁぁぁぁぁ (2020年7月18日 15時) (レス) id: 9e3c94c974 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - 終わりって表示されてますけど、まだ続きますよね?続きがとても気になるのでお願いします( ;∀;) (2020年6月14日 20時) (レス) id: b2104f9538 (このIDを非表示/違反報告)
PP(プロフ) - エマりんさん» すみません…唐突なお申し出にちょっとビックリしてしまって…;;; 私の作品を気に入って下さっていたり、ビートやキバナなどのポケモンキャラクターがお好きといった理由でお声掛け頂いている感じでしょうか……??;;; (2020年2月10日 8時) (レス) id: 55cfe36b05 (このIDを非表示/違反報告)
エマりん - 友達になりませんか? (2020年2月9日 13時) (レス) id: fd98254018 (このIDを非表示/違反報告)
PP(プロフ) - ねこさん» →キバナさんは面倒見の良い兄貴肌と見せかけたゆるふわ女子…(笑) またぜひ覗いてやってください* コメント頂き有難う御座いました! (2020年1月19日 0時) (レス) id: 55cfe36b05 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:PP | 作成日時:2019年12月20日 22時

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