主を待つオバケpart4 (番外編)…Tweedia様リクエスト ページ13
オルガとゾロアークがたどり着いたのは電気も点いていない薄暗い食堂。
荒れた食堂の中でもオルガとゾロアークは小綺麗な方の椅子に座らされた。
ブラッキー「ブラッ…！」
ブラッキーは机に乗り、着いてきたポケモン達に一声吠える。
ポケモン達は渋々、と言うように部屋から出ていった。
が、
ロトムだけは残り、部屋の隅のテレビに入り込んで一人遊んでいた。
オルガ「あー…話しても大丈夫？」
オルガが控え目に声をかける。
ブラッキー「その為に案内したんだ。要件はなんだ？」
ゾロアーク通訳でブラッキーがそう聞く。
オルガ「この洋館が壊されようとしてるのは知ってるよね？」
ブラッキーはうんざり、と言わんばかりに頷いた。
ブラッキー「だから俺が追い払ってんだよ…コイツらの大切な思い出と住みかだからな」
ブラッキーは部屋の壁に飾られたお爺さんの優しげな肖像をジッと見つめた。
ゾロアーク『お前はあの爺さんのポケモンか？』
ゾロアークはその肖像を指差す。
ブラッキー「いや、野性だよ。ここに住んでるのは皆そうさ」
ブラッキーの言葉にオルガは驚いたように目を見開いた。
オルガ「なんで…お爺さんと一緒に暮らしてたの？」
ブラッキー「俺も爺さんも独りぼっちだったから…」
ブラッキーはしゅんと下を向く。
ブラッキー「爺さんは絶対に俺をボールに入れようとしなかった。でもな…俺にとって爺さんとこの洋館は守りたいんだ」
ブラッキーの真っ直ぐな瞳にオルガは軽く頷いた。
オルガ「よし！ブラッキー、お爺さんの知り合いの事知らない？」
ブラッキーは黙り込む。
ブラッキー「知り合いって言っても…ジョウトに住んでる孫ぐらいだな」
オルガはパッと顔を明るくし、メモを取り出した。
ブラッキー「何する気だ…？」
警戒心を剥き出しにオルガを睨むブラッキー。
オルガ「え？そのお孫さんの情報教えてよ？連絡するからさ」
今度はブラッキーが目を見開いた。
ブラッキー「ここ…守ろうとしてくれてんのか…？」
ゾロアークの方も見るがゾロアークも薄く笑うだけだ。
ブラッキー「こっちこいよ…」
ブラッキーがロトム入りテレビの前の箱に頭突きをする。
ブラッキー「その中に爺さんの孫からの手紙が入ってる。住所とかあると思うぞ」
オルガは箱を開けて、手紙に書かれた住所をメモに書き写した。
主を待つオバケpart5 (番外編)…Tweedia様リクエスト→←あとがき
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CrazyBook(プロフ) - 深雪さん» お誕生日おめでとうございます！現在更新中の話も読んで頂ければ光栄です！ (2018年6月12日 14時) (
レス) id: 31b46a970e (このIDを非表示/違反報告)
深雪 - きょうはわたしのたんじょうび (2018年6月12日 11時) (レス) id: eec2ec89e1 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - 瑠美さん» コメントありがとうございます！アローラでその話を書くと番外編の枠を超える可能性がありますので【今は】書きません。また別の形で書く時を楽しみにしていてください！ (2017年8月21日 6時) (レス) id: 8f8f84774f (このIDを非表示/違反報告)
瑠美 - CrazyBookさん» 完結おめでとうございます。嬉しいようで、寂しいです。今度は、主人公とアラン二人が、アローラ地方に住むお話が良いな。結婚しついる。サトシも、アローラに居る。 (2017年8月21日 5時) (レス) id: eec2ec89e1 (このIDを非表示/違反報告)
CrazyBook - 桜さん» ようやくリクエストの消化兼、シリーズの完結を行いました！長く待たせて申し訳ありません…！またのリクエストをお待ちしております！ (2017年8月20日 21時) (レス) id: 8f8f84774f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：CrazyBook | 作成日時：2017年2月24日 13時
