死にたがりの僕等《太宰治》

15話 ページ16

太宰side


先程から少しこわばっているAちゃん。




それもそうだろう。




何しろ世の中に出たことはほとんどないのだから。




人とふれあうということもなかったのだろう。




探偵社についてドアを開ける




いつものように

国木田君からきつーいお説教を受けるのだけれど





すぐ彼は私の後ろに隠れている彼女に目をやる




相変わらずの仏頂面で、




Aちゃんに目をやると




まるで殺人鬼にあったかのように




顔面蒼白だ。




すると乱歩さんが




駄菓子をあげる




するとAちゃんは嬉しそうに受け取っていた。




いやはや。


天使だろうか。



国「それにしても太宰。


お前こやつの両親には説明したのか？


仮にもまだ未成年だろ？」




すると全員こちらを向く




太「いやね、Aちゃんは私と同い年なのだよ。



私も驚いたけれど」




その言葉を聞いた途端その場にいた全員が口を開けていた。




ただ2人美味しそうに駄菓子を食べるAちゃんと乱歩さんを除いて。

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