CHAPTER47… 貴方を手に入れるその時まで ページ49
syp視点
叫び続けるAを起こそうと声をかけているとびくっと体全体が跳ね上がった
syp「A…！起きてください…！」
その時パチっとAの目が開いた。
syp「あ、起きた！医務室行きますよ！」
抱き上げようとしたとき俺は自分の部屋の天井を見た
次に視界に映ったのはAだった。
さっきと形勢逆転し、自分の首には小さくて冷たい手が添えられていた
A？『ごめんね…でももう…止められないから、私を殺して…ぅぐっ、！』
ぽつぽつと温かい液が頬に落ちてくる
小さなうっと言う声のあとぎゅぅ…と手が締まりはじめる
A『死ねっ、消えろっ…』
その深海のように深い目には光は差し込んでいない。
ただ黒い目が俺と対峙している
ぎちっとさらに手が締まる
力を入れすぎたのかAの腕からまた血が滴ってくる
抵抗しなきゃ殺される。
そう思っていたとき口いっぱいに鉄の味が広がる
腕から落ちていた血が抵抗したときに口に入ったのだと気づくのに時間がかかった
抵抗しなければ殺されると思っていたのにいつの間にそんな思考は消え、苦しいという感情すらなくなっていた
酸素が切れ呼吸ができなくなっている状態だったが最後の力を振り絞りAの首の後ろに手を回す
そして手で自分の上体をAに近づけそっとキスをする
するとAは驚くような顔を見せ手が緩む
どうせ殺されてしまうなら最後は…
手が緩むがもう、俺の肺は機能をしなくなっていた
ゆっくりと暗転する世界でこんな声が聞こえた
『ごめんね…ごめんって…』
気がした
CHAPTER48 紅い少女→←CHAPTER46 真紅の涙
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 61人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
金柑(プロフ) - うぇ！2000hit超え！すげぇ！まじか！皆さんホントに…ありがとうございます！良ければコメント、評k（（殴 (2021年5月23日 23時) (
レス) id: 95c267bed1 (このIDを非表示/違反報告)
金柑(プロフ) - みんな！感想をおらに！くれぇっ！（はぁ、生意気なこと言ってしまいすみません。でも、評価だけでも…（（殴 (2021年5月19日 22時) (レス) id: 95c267bed1 (このIDを非表示/違反報告)
金柑(プロフ) - 遅くなってしまいすいません。指摘ありがとうございます。直させていただきました。 (2021年4月12日 21時) (レス) id: 95c267bed1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：金柑 | 作成日時：2021年4月7日 0時
