CHAPTER23 無能2 ページ26
ut視点
泣いている間もずっと声をかけてやる
大丈夫だよとか
頑張ったねとか
なぜだ…
この光景に既視感を感じるのはなぜだ…
A『………ﾋｯｸ………ﾋｯｸ…………ﾋｯｸ…………』
あれから5分ほどだろうか。
Aはずっと泣いていた
あまり人の感情に情が入ることはないのだが…
泣いているのを見ていたら悲しくなってきた
自分に何かできることはないのかなんてヒーローぶったことも考えてしまった。
ut「喉…乾かない？紅茶でも…飲む？」
変わらず頭をなでながら優しく問いかける
すると、コクっと小さくうなずいた
こんな歳の子に紅茶なんて振ってしまったが、飲めるんだなと感心しつつ、給湯室に向かい紅茶を入れる…
ねぇ、A？
いいこと教えてあげるよ
まだまだ、君は子供だからね…
あまり知らない人からの お茶飲む？
は、とぉっても危険なんだよ…？
不吉な笑みを浮かべながら2つ紅茶を入れたカップのうち一つのカップに粉を入れる
2つのカップを手に持ち、粉の入ったほうをAにわたす
小さな声でありがとうといったAは一口紅茶をすする。
カップを静かに起き、鼻から大きく息を吐き出す
ﾊﾟﾀｯ…
そのまま、ベッドに横たわってしまった
ut「仕方ないよ…君が可愛いのがいけないんだよ…？」
横たわって、目を開けないAの近くに腰掛け、顔をよく見る
本当にきれいやわ…
ゆっくりと顔にかかった髪の毛をどかし、頭に手を添える
ゆっくりと顔を近づけ、互いの唇が触れそうになったときのことだった
頭の後ろに手が回っていた
驚き、目の前を見ると、ゼロに等しい距離に顔のあるAが目を開けていた
馬鹿な…あの粉は…
大人でも3時間は起きない即効性の高い睡眠薬だぞ…？
さっき飲んでたよなぁ…？
戸惑った顔が表に出たのかふわりとAが笑うと頭に回っていた手に力が入る
ゼロ距離に等しかった唇がゼロ距離になる
ut「ん……」
柔らかい唇が触れる。
このまま襲ってしまおうか…
気を少し緩め自分の手をAの頭の下に回したときだった
ut「ん！！！」
口伝いに生ぬるい液体が入ってくる
全く味のない水とも言えないトロトロ感。
すっげぇ気持ち悪い
ｺﾞｸｯ…
急いで飲み込み、Aから離れ、服でとっさに口を拭く
ut「おい…おまえ…なに…を……」
なんの前触れもなく目の前が真っ暗になった
そして、そのまま意識を手放した
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金柑(プロフ) - うぇ！2000hit超え！すげぇ！まじか！皆さんホントに…ありがとうございます！良ければコメント、評k（（殴 (2021年5月23日 23時) (
レス) id: 95c267bed1 (このIDを非表示/違反報告)
金柑(プロフ) - みんな！感想をおらに！くれぇっ！（はぁ、生意気なこと言ってしまいすみません。でも、評価だけでも…（（殴 (2021年5月19日 22時) (レス) id: 95c267bed1 (このIDを非表示/違反報告)
金柑(プロフ) - 遅くなってしまいすいません。指摘ありがとうございます。直させていただきました。 (2021年4月12日 21時) (レス) id: 95c267bed1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：金柑 | 作成日時：2021年4月7日 0時
