CHAPTER13 蝶2 ページ15
em視点
グルッペンに司書室に向い会議が終わるまでAを見ててほしいとのことだった。
席を立ち、ドアに手をかけ静かに離席する。
今朝の騒動のときもあまり顔を見れてないし、あまり小さい子供は得意じゃないんだよなぁ…
あまりいい気持ちのしないまま司書室へ向った
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ｶﾞﾁｬ…
em「ゾムさん…？いらっしゃいます…？」
あたりを見回すとゾムが、今ちょうど日差しの入って温かいところのソファーの上でAを見ていた。
あのゾムさんが子供に興味を持つなんて…
しかし、不思議だ。この光景…
強く既視感を感じる…
zm「お、来たか。じゃぁ、頼んだぞ。早く行かないとトントンにしばかれるからな」
ｻｻｻ〜っと静かに立ち去り、早足で会議室の方へ向かっていった。
すれ違うときに殺意混じりの目線を向けられた気がした。
em「Aさん……？」
静かに、また警戒するかのように身を少し屈めゾムさんのいたところへ向かう。
ソファーを覗くとエーミールは目を見開いた。
これが子供とでも言うのか…
ふわりと香るアールグレイの香り。
きれいに整えられた銀色の髪。
想像していた子供より遥かに美しいAを見てふっと微笑んだ。
em「案外、子供も悪くは…ないかな…」
そう言って隣に腰掛ける。
あまり人の髪には興味はなかったが、あまりにも美しいその髪に興味本位で触ってみた。
１本一本が細く、量もあまりあるとは言えないが、それが余計に美しさを引き立て、陽の光もそれを強調しているかのようにAの髪をキラキラと輝かせる。
ニコニコしているとふと、自分のしていることに気がついた。
急に体温が上がるのを感じ、軽く咳払いをした。
em「わ、私としたことが…」
ふぅ〜と息をつき、もう一度Aを見る。
やはり美しい。
まるでウラギンシジミのような…
そのうちに温かい陽の光にとても眠くなってきてしまった。
会議が終わるまでもう少しかかるだろう。
em「少しくらい、そばにいさせてください…」
雑用もそこまで悪くないな…
なんて思いながらまぶたを閉じる
そこにはアールグレイの匂いがふんわりと漂っていた。
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金柑(プロフ) - うぇ！2000hit超え！すげぇ！まじか！皆さんホントに…ありがとうございます！良ければコメント、評k（（殴 (2021年5月23日 23時) (
レス) id: 95c267bed1 (このIDを非表示/違反報告)
金柑(プロフ) - みんな！感想をおらに！くれぇっ！（はぁ、生意気なこと言ってしまいすみません。でも、評価だけでも…（（殴 (2021年5月19日 22時) (レス) id: 95c267bed1 (このIDを非表示/違反報告)
金柑(プロフ) - 遅くなってしまいすいません。指摘ありがとうございます。直させていただきました。 (2021年4月12日 21時) (レス) id: 95c267bed1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：金柑 | 作成日時：2021年4月7日 0時
