怖い人。【センラ】

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『せっ……センラ……くっ…』

正弘「……おーおー、折原クンじゃーん。」

せ「…どーも川口さん。気の無い女の子をホテルに連れ込もうなんて、いい神経してますね。」

正弘「ふはっw褒め言葉として受け取っとくね。」

せ「……そりゃどうも。」


センラ君。センラ君が助けてくれた。




『せ……センラ……君っ……ひゃっ！？』

まだ捕まっている腕を引っこ抜こうとすると

その腕が逆に引っ張られる。


『っ！！…い……ふぐぅっ…！？』

無理矢理にされるキス。

こんなに嫌悪感のあるファーストキスなんて

最悪の他にない。




苦しい。息ができない。

嫌だ気持ち悪い。




せ「離せ。」

…アイツの胸元を力強く握るセンラ君は、


今までに見た事のないくらいに

怒り狂っていた。





せ「……言っとくけど、これ。最初から動画撮ってるからな。
……これ、警察に訴えたら……

どうなるかなぁ？」


スーツの胸元ポケットに入れているスマホをちらつかせ言う。



正弘「……っ。くそっ！！一回死 ねやくそがっ！！」


流石に警察には怖気ついて何処かへ走り去った。








せ「…っ。Aっ……。」

『……う、うぅっ。せ……せん……せんらくっ…』

せ「……大丈夫。今ここにおるから。心配せんでええ。」

……あぁ。つくづくカッコいいなぁ。

本当。

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