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75話 ページ42

久作君が居なくなり数日、その間にも毎日探してはいるが一向に見つかる様子のない。


恐らく、ギルドに連れていかれたんだろうが、それでも私は少しでも手掛かりを見つけるため、探して続けていた時、



「っ!」



背後から、殺気を感じた。



体は反射的に動き、回し蹴りを決める。
ドサリと音を立てて倒れた男、それは一般人の男性だった。



「……何故、一般人が?」


男の持ち物、服装、どれを見てもそこらに居る一般人。それが何故、と思うが、考察している内にある場所に気付く。



「!これは、久作君の……?」



男の首元には久作君の異能力発動時に着く手形の痣があった。


つまりこの人は久作君の異能を受けたことになる。
他に分かることは無いか、と探ろうとするが、再び殺気を感じ、振り返れば…



「……これは、まるでバイオハザードだな。」



そこには沢山の人達がいた。
しかし、全員どこかしらに手形の痣が着いており、目からは血が流れ、歩く姿はまるでゾンビだった。



「、ぁ゛ぁ゛」



言葉にならない言葉を呟いて襲いかかってくる街の人。


一般人なので殺すことはできず、生かさず殺さずを貫いていた。




━━━━━━━━━━━━━━━



そうしてどれくらいの時間戦ったのか、周りには結構な人が倒れていた。



街はボロボロになり、まるで世界が破滅に向かっているようだ、なんて思ってしまう。



ここは大分片したから他の場所へ救援に向かおうか、思うが…



「交通網を死守しろ!」



角を曲がった時、久しぶりの声を聞き、思わず体が止まってしまう。



「このままだとうちが商売する場所まで灰になっちまう、死ぬ気で守れ!!」



そこにいるのは久しぶりに見た兄さんと黒蜥蜴、黒服さん。



みんな襲いかかってくる街の人を倒しながら正常な人間を守っている。



「……ここは、大丈夫かな。」



兄さんや黒蜥蜴がいるならここは大丈夫、
そう言い訳して私は兄さんの元から去った。

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山猫(プロフ) - ゆちよきしさん» 全然大丈夫です!もう描いてもらえるだけで本当にありがたいんで!! (2019年2月27日 23時) (レス) id: 8fa618dd04 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちよきし(プロフ) - 山猫さん» 了解です!少し絵柄が違うかもしれませんが、その時はすみません... (2019年2月27日 22時) (レス) id: 74d3721888 (このIDを非表示/違反報告)
山猫(プロフ) - ゆちよきしさん» 描いてもらえるだけで本当に嬉しいのでどちらでも大丈夫です!描いてくれて本当にありがとうございます! (2019年2月27日 22時) (レス) id: 8fa618dd04 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちよきし(プロフ) - 山猫さん» 夢主ちゃんのことなのですが...4年前と現在の姿は別々のイラストが良いですか?それとも一緒の方が良いですか?2パターン描いてはいるのですが... (2019年2月27日 22時) (レス) id: 74d3721888 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちよきし(プロフ) - 山猫さん» 了解です!いえいえ!!ありがとうございました! (2019年2月19日 8時) (レス) id: 74d3721888 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:山猫 | 作成日時:2019年2月9日 14時

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