番外編 ページ18
同じく黒の時代です。
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双黒(小)の妹がハニートラップをやるのを過保護な兄と隠れヤンデレな包帯の付属品は許せないようで。
「あぁー疲れたーやる気が、でなぁい。」
「仕事しろ包帯の付属品。」
最近太宰さんは(自分がサボっていたせいもあるが)仕事が立て込んでいるようで、かなり疲れ切っている。
「ったく。だいたい手前がこんなに仕事溜め込むから悪ぃんだろうが。」
そしてその大量の仕事に巻き込まれているのは当然、私と兄さんである。
「全く。中也はグチグチうるさいなぁ。仕方ないだろ?勢力を拡大し始めた××っていう組がしぶとくてねぇ〜。お陰で眠れないよ。」
ヒラリと見せられたのは30代半ばのおじさん。
「こんなおじさんでも一応中々の統率力を持っていて兵力もある。それなのに他の情報は一切不明。どんな武器があるか、異能力者がいるかなんてのも分からない。めんどくさいものだよ。」
写真に写っているのは酒を飲み、両肩に綺麗な女性を抱いている酔っ払ったおじさん。
「それを何とかすんのが手前の仕事だろうが。」
「それがめんどくさいからこんなにもやる気が出ないのだよ。」
チッと兄さんの隠す気のない舌打ちが部屋に響く。
……もしかしてだけど、
「太宰さん、この人ってもしかして女好きですか?」
「ん?あぁ、そうだね。そいつは酒と女が好きなことで有名だ。なんでも相当な女好きらしく、気に入った女を手に入れる為なら手段を選ばないらしい。」
……なるほど、それなら、
「じゃぁ、私、この人にハニトラ掛けて情報引き出して来ますね。」
「そう。いってら────は?」
バサバサッ
兄さんが大量の書類を落とした音がする。
太宰さんの冷え切った声が部屋に響く。
「おい、A……手前、今何つった。」
「え、だからハニトラ仕掛けて来るって、」
「聞こえないなぁ〜、もっと、大きな声で、ハッキリと、もう一度、言ってごらん?」
兄さんと太宰さんが両脇から迫ってくる。
兄さんはコメカミに怒りを浮かべて、
太宰さんは笑顔だが、目が笑ってない笑顔を浮かべて、迫ってくる。
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山猫(プロフ) - ゆちよきしさん» 全然大丈夫です!もう描いてもらえるだけで本当にありがたいんで!! (2019年2月27日 23時) (レス) id: 8fa618dd04 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちよきし(プロフ) - 山猫さん» 了解です!少し絵柄が違うかもしれませんが、その時はすみません... (2019年2月27日 22時) (レス) id: 74d3721888 (このIDを非表示/違反報告)
山猫(プロフ) - ゆちよきしさん» 描いてもらえるだけで本当に嬉しいのでどちらでも大丈夫です!描いてくれて本当にありがとうございます! (2019年2月27日 22時) (レス) id: 8fa618dd04 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちよきし(プロフ) - 山猫さん» 夢主ちゃんのことなのですが...4年前と現在の姿は別々のイラストが良いですか?それとも一緒の方が良いですか?2パターン描いてはいるのですが... (2019年2月27日 22時) (レス) id: 74d3721888 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちよきし(プロフ) - 山猫さん» 了解です!いえいえ!!ありがとうございました! (2019年2月19日 8時) (レス) id: 74d3721888 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山猫 | 作成日時:2019年2月9日 14時