きゅーけー中編集

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須貝さんや福良さんには「帰った方がいい、とにかく休みを取りな」と何度も言われた。こうちゃん、山本にも何度も心配されて、「仕事手伝いますから、一旦帰りましょう？」と言われたが今自分が休むわけにはいかない。

大学の方が忙しいからと無理を言って動画に出るのを休ませてもらっているのだ。今は東大王などの出演で多忙なジャスコや、動画にはほとんど出演していなかったライター達にお願いをしてなんとか動画を回している。ふくらさんをはじめキャスティングに苦労しているし、出演側も無理して日程を調整していることも知っている。そんな無理をさせているのにその上編集部としての仕事まで代わってもらっては不甲斐なさすぎる。自分にだってクイズノック立ち上げ初期から参加している自負がある。今は伊沢さんや河村さん、ふくらさんの中心メンバー三人はテレビ番組や他の作問の仕事などいろんなことと並行してクイズノックの仕事をこなしており忙しそうに動き回っている。自分は彼らのようにみんなを引っ張り励ます力はない。でもせめて仕事をきちんとこなし、彼ら三人、特に伊沢さんの負担をなるべく減らしてあげたかった。

「…本当に大丈夫？僕も残ろうか？」
「大丈夫です。ふくらさんこそ忙しいんですからしっかり休んで下さい。」

今日も気づけばオフィスに最後まで残ることになっていた。動画の編集作業をしていたふくらさんも予定があるということで、僕のことを心配しながらも帰った。

「あ゛ー終わらへん…」
記事の執筆が進まない。1時間近く書いては消してを繰り返している。作業机に向かって一人執筆するのが寂しくなり撮影部屋にむかう。ソファに体育座りして考えるが本当に何も浮かばない。連日の徹夜生活で体も心も正直限界だった。この部屋で楽しく撮影しメンバーみんなで笑いあってるところを思い出して涙が出てきた。
「だれか助けて…」

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